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アジョシ (2010)

THE MAN FROM NOWHERE

監督
イ・ジョンボム
  • みたいムービー 444
  • みたログ 1,761

4.17 / 評価:1,013件

“痛過ぎる”アクションにげんなりも納得☆

  • Kurosawapapa さん
  • 2011年11月7日 8時14分
  • 閲覧数 1635
  • 役立ち度 65
    • 総合評価
    • ★★★★★

悲しい過去を背負い、街の片隅で、孤独に生きるテシク(ウォンビン)。
唯一心を通わせるのが、隣に住む少女ソミ(キム・セロン)。

そして、少女が誘拐され、それを救い出すという、至ってシンプルなストーリー。



最近の韓国映画は、悪役が真に迫るものがあります。

キャスティング、 演技、 アクション、
全てにおいて、ハリウッドや日本では真似できない、独特な異世界を作り出す。


そして、 “善” と “悪” は、天と地ほどに対比させる。

端正な甘いマスクの主人公。

無情な世の中の片隅に押しやられ、十字架を背負い、、、

そんな不幸に塗り固められた中に存在する小さな幸せは、
微かであっても、高尚な輝きを放っている。


一方、悪い奴らは、
いかにも人相が悪く、憎たらしいほどの悪態をつく。

孤独なヒーローを作り出すため、刑事までも、悪役面で取り囲む。

そして、残忍かつ暴虐な “悪” は、
その小さな幸せさえ、踏みにじる。

殺人、 麻薬、 臓器売買と、
犯罪組織のえげつなさは、嫌悪感を増長。

闇が深いほどに、純然たる “勧善懲悪” の布石が構築され、
“目には目を、歯には歯を” を期待するまでに、観客の気持を高めていく。



そして、ついに “正義の刃” が降り下ろされる。

ウォンビンが、後半、服を脱いだシーン。
赤黒い、流線型の筋肉。
そこで初めて観客は、美しき “ダークナイト” を目にすることに、、、

炸裂するアクションは、
あまりに痛い! 痛過ぎる!

ナイフや弾丸も、スクリーンを突き破り、
見る側に容赦なく、突き刺さる。

もちろん、R-15指定。

ウォンビンは、 “ダークナイト” を超越、 “復讐の鬼” と化し、
残酷な眼差しで、刺してもなお、骨の髄までナイフを突き立てていく。

唖然としてしまうような、アクションの連続。

これも、ほとんどスタント無しというから、恐れ入ってしまう。



げんなりしてしまうほど残虐な中で、心温まる部分を作り出しているのが、
ネイルアート、 絆創膏、 ダークナイトのカードなど、
少女ソミ(キム・セロン)に施された演出。

キム・セロンは、弱冠11歳。
優れた子役に求められるのは、幼さよりも外見を逸脱するような大人の演技だと思うのですが、
彼女は、見事に完遂している。



ストーリーは、至ってシンプルな復讐劇。
しかし、このシンプルさが、突き抜けた感覚と、強烈なインパクトを生み出した、、、
そんな印象を受けます。


韓国語で “アジョシ” とは、
 “おじさん” より “おっさん” に近い語感だそう。

ハリウッドでは、「エクスペンダブルズ(=消耗品)」等、
髪の毛が薄くなったり、ややお腹の出た “アジョシ” が活躍する映画がありますが、

こんなにスリムで、美形な “アジョシ” には、
心から惚れ惚れしてしまう☆

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
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