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リアル・スティール (2011)

REAL STEEL

監督
ショーン・レヴィ
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4.13 / 評価:2212件

解説

スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のヒュー・ジャックマン主演で手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子のきずなを描く感動のストーリー。ボクシングの主役が生身の人間からロボットに移行した時代、リングにすべてを懸けた父と息子の起死回生のドラマを描く。監督は『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。心が通い合わない父と息子が遭遇する奇跡の物語と、圧巻の格闘技ロボットたちの熱い戦いぶりに引き込まれる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

かつて優秀なボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は妻子と離れ、ただ自分の夢だけに没頭してきた。だが、西暦2020年の今では人間に代わり、格闘技ロボットたちがボクサーとして活躍していた。ある日、どうにかロボット格闘技のプロモーターとして生活していた彼の前に、母を亡くした息子(ダコタ・ゴヨ)が姿を現わし……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC
(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC

「リアル・スティール」ロボットを介して父性を回復させるウェルメイドな活劇

 いつかどこかで見た光景には違いない。チャイルディッシュな物語の典型であるのは百も承知だ。家族を捨てた父と息子の再会。荒んだ近未来に束の間の興奮を与えるロボット格闘技。サブカル先進国・日本へのいささか妙なオマージュの数々。ありきたりなモチーフの組み合わせであるにもかかわらず、家族の心の琴線に触れる描写は、ウェルメイドな娯楽アクションとして申し分ない。

 極限状況の恐れを視覚的に描くリチャード・マシスンの原作は、いつの時代も膨らませ甲斐がある。マニュアル操作のロボットを闘わせ、どさ回りで糊口を凌ぐ元ボクサーは、自らの限界を感じている。廃棄処分になっていたコンピュータ制御の旧型ロボットは、次世代を生き抜くスキルを身に付けつつある息子の手に委ねられる。人間の動作を真似ることが可能なメカという設定が、ぎくしゃくとした親子の心をつなぐ上で見事に機能していく。それは世代間だけでなく、虚実の溝を埋めてくれる。鋼鉄のボディを介し、子は初めて父の往年の能力に敬意を抱くのだ。ただ単に、父の背中を見せるだけでは子は育たない時代の現実が、ここにある。フィジカルな躍動をデジタルへ伝承する。この命題は、CG特撮の進化そのもののメタフィクションにもなり得ていて興味深い。

 スピルバーグ・プロデュースによる本作は、「ポルターガイスト」よろしく、父性を回復する幻想譚という意味においてブレがない。銀幕のヒーローになりきり、怪鳥音とともに首を左右に振った経験のある者はご注意あれ。試合が進むにつれ、金にモノを言わせ最新技術で武装した強敵に、アッパーカットを繰り出す自分を抑えきれなくなるだろう。(清水節)

映画.com(外部リンク)

2011年12月1日 更新

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