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マーガレットと素敵な何か (2009)

L'AGE DE RAISON

監督
ヤン・サミュエル
  • みたいムービー 48
  • みたログ 150

3.22 / 評価:46件

今の自分は、なりたかった自分になれたのか

  • 映画生活25年 さん
  • 2011年12月22日 3時19分
  • 閲覧数 193
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

子供の頃、自分宛てにハガキを出したことがある。
郵便とは出してからどのくらい届くのか知りたかったのだが、何にも書かないハガキを出すのも何なので、テキトーに「げんきですか。ぼくはげんきです。」みたいなことを書いて出した。
翌日だったか翌々日だったかにハガキは届いたが、幼いながらも「何やってんだか・・・」と気恥ずかしくなった思い出がある。

さて本作主人公マーガレットはバリバリのキャリアウーマン。
近々大きな契約がまとまるかと大忙し。
そんな忙しいさなかに故郷の公証人が手紙を届けに来る。
差出人は30年以上前の幼い自分だ。

当時、父親が事業に失敗し、両親も離婚。
不遇な少女時代を封印し、故郷を捨てた彼女だが、その少女時代の自分からの手紙だ。
今どうしているか、夢は叶ったのか、その夢は何だったのか。
幼い頃から勝ち気で聡明、そして少々生意気な自分からの手紙。
その問いかけにより今の自分を見つめ、忘れていたはずの淡い思い出がよみがえる。
今の自分は、なりたかった自分になれたのか。
過去を否定し、現在を認めたい自分。
過去と向き合い、現在を省みたい自分。
突然舞い込んだ思わぬ「相手」からの手紙に翻弄されながら、マーガレットは徐々に変わっていく。

少々堅苦しい紹介をしたが、本作は軽妙なタッチのコメディ。
つらい出来事に見舞われながらも、澄んだ目を持っていたあの幼い頃。
その澄んだ目が、曇り始めたのはいつの頃か。
あの澄んだ目を取り戻すにはどうすればいいのか。
今の自分を、幼いに自分に自慢できるだろうか。
終始明るいタッチに包まれた本作だが、そんな切ない問いかけを含んでいる。

そのタッチを否定するつもりはないのだが、もしシリアスに描いていれば、深みのある号泣モノの感動作になっていたのでは?とも思ってしまう作品だった。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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