ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

カイジ2~人生奪回ゲーム~ (2011)

監督
佐藤東弥
  • みたいムービー 173
  • みたログ 2,496

3.16 / 評価:1,258件

パチンコで敗れ去った魂の供養になる映画だ

  • Kurosawapapa さん
  • 2011年11月6日 8時42分
  • 閲覧数 2800
  • 役立ち度 61
    • 総合評価
    • ★★★★★

今のパチンコ事情は、全く分かりませんが、
25年ほど前、このクルーン式の一発台というのは、凄く流行った。

当時、パチンコ店で働いたこともあったのですが、
パチンコ台は、「ゼロタイガー」などの羽根ものから、「ブラボー」などのフィーバーもの、そして「スーパーコンビ」などの一発台へと変遷。

一発台というのは、その名の通り、一発で勝負が決まるもの。

一カ所に球が入っただけで勝ち、入らなければ負け、という単純なしくみで、
最初は、「こんな機種のどこが面白いのだ?」とも思ったものですが、
やってみると、これ以上ギャンブル性の高いものはなく、
最後の手玉、残り一発まで、大金を手にする可能性のあるものでした。


よって、球が滅多に入らないクルーンに入った時の、その気合いたるや、並々ならぬもの。

「行けー!!!」と、誰もが血圧を上げ、祈りを込める。

本作でも、その臨場感をそのままに、再現。
強者たちの、熱い目力が交錯するシーンは、自分も握りこぶし☆



本作に感じるのは、やはりギャンブル映画としての勢いです。

細かなカット割り、フラッシュバック、クローズアップなどを駆使したキレのある映像。

もう後には引けない! 前を向いて進むしかない!
勝負をかけ、テンション高まった登場人物たちの、そんな熱い思い。



ただ、今作では、
組込まれた人間ドラマは、あまり必要性を感じませんでした。

確かに原作にも、ドラマ的要素はありますが、
2時間枠では、原作のきめ細かいドラマの構築は困難。

冒頭、カイジが、仲間から託された思いなど、かなり描写不足。

紅一点、石田裕美(吉高由里子)が最後に見せた人間味も説得力が無く、
中途半端なドラマを組込むより、純粋にギャンブルと、その攻略法を楽しむ方が良かった。



やはり本シリーズの醍醐味は、
荒唐無稽、奇想天外なストーリーの中に展開される、
手に汗握るシチュエーション、 予期せぬアクシデント、 ドンデン返し。

ギリギリの状況下から突破口を見いだすカイジの分析力、 奇抜な発想、 そして絶妙な機転と明察。

単純なゲームではあっても、裏をかき、
面白さをMAXに高めてしまうのが、原作者である福本伸行氏の才能です。


時には鬼のように怒り、子供のように喜び、そして泣き崩れ、
喜怒哀楽の激しさも、登場人物の特徴。

藤原竜也、 伊勢谷友介、 生瀬勝久、 香川照之らは、
原作の人物像をそのままに再現、力の籠った演技は、皆、素晴らしかった。



本作の後半、
自分は、あの “沼” の “叫び声” を聞くことができただけで感無量。
それだけで ☆5つ。

あれは、これまでパチンコで敗北した者の、魂の供養になるシーンだった(涙)☆


そして、カイジ。
やはり彼は “一文無し” がよく似合う。

こいつなら大丈夫だ! こいつなら何とかできる! 
そんな希望を、本シリーズは、決して絶やしません。

一癖も二癖もある登場人物たちは、皆、ただものではなく、
時には敗者であっても、熱い魂と、底力を持っている、、、

ギャンブル映画としてインスパイアされた、そんなエッセンスが、
最高に面白いと思うのです!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • 不思議
  • 不気味
  • 勇敢
  • 絶望的
  • 切ない
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ