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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル (2011)

MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL

監督
ブラッド・バード
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4.18 / 評価:3,823件

解説

トム・クルーズがすご腕スパイ、イーサン・ハントを演じる人気アクション・シリーズの第4弾。爆破事件への関与を疑われ、スパイ組織IMFを追われたイーサンたちが、容疑を晴らすべく黒幕との危険な駆け引きを繰り広げる。『Mr.インクレディブル』のブラッド・バードが初の実写映画でメガホンを取り、『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーや『プレシャス』のポーラ・パットン、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のサイモン・ペッグがチームのメンバー役で共演。世界一の高層ビルでトム自身が見せる驚異のスタントのほか過激なアクションに目がくぎ付け。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ロシア・クレムリン爆破事件の犯行容疑がかけられたイーサン・ハント(トム・クルーズ)。アメリカ大統領は政府の関与への疑いを避けるべく、ゴースト・プロトコルを発令。イーサンと仲間は組織から登録を消されるも、新たなミッションを言い渡される。真犯人への接近を図るイーサンは、世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファの高層階へ外部からの侵入にチャレンジするが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」殊勲賞は「新人」ブラッド・バード。空間とタイミングに対する感覚が出色だ

 「ブルーはグルー(接着剤)だ」とベンジー(サイモン・ペッグ)がイーサン(トム・クルーズ)に説明する。イーサンは、青と赤に発光する吸盤手袋をはめて、ドバイにある超高層ビルの壁面をよじ登ろうとしているところだ。高さは地上800メートル。「レッドは?」――今度はイーサンが光の色をたずねる。するとすかさず、ベンジーが答える。「デッド」。

 アクション映画の必需品とはいえ、この手のタイミング感覚に接することができたのは久しぶりだった。過去10年、ハリウッド・アクションはこれを忘れていた。火薬を派手に爆発させたり、怖い顔で凄んだりするだけではアクション映画が楽しくならない。

 「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」は面白い。派手で、速くて、突き抜けていて、空間に対する嗅覚が鋭く、ジョークを飛ばす機会を見逃さない。ヒッチコックやホークスの愛好家が見ても、にんまり笑って合格点を出すのではないか。

 もちろん、トム・クルーズは素晴らしい。見た瞬間に手を叩きたくなる「クルーズ走り」は49歳のいまも健在だし、広い空間や高い場所に物怖じしない存在感は、ハリウッド・スターのなかでも抜群といってよい。

 しかし、今回の殊勲賞は監督のブラッド・バードではないか。54歳。実写映画の監督は初めてだが、傑作アニメーションの「アイアン・ジャイアント」や「レミーのおいしいレストラン」などで鍛えた技や嗅覚は伊達ではなかったようだ。脇役の光らせ方が巧いのもそのひとつだし、格闘場面で残虐趣味に走らないのも後味のよさを引き出している。私は途中まで悪役にもっと迫力が欲しいと感じながら見ていたのだが、あとで思えば、これもどうやらバードの計略だったようだ。こんな「新人」が平然と出てくるのだから、ハリウッド映画はまだまだ隅に置けないだろう。(芝山幹郎)

映画.com(外部リンク)

2011年12月15日 更新

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