あらすじ・解説
万里の長城から西に位置する荒野の町で、中華麺(めん)屋を経営するごう慢な中年男ワン(ニー・ターホン)。妻が若い従業員と浮気をしており、ひそかに銃を購入したことを知ったワンは激怒し、2人の殺害を警察官のチャン(スン・ホンレイ)に依頼する。麺屋の金庫にある大金に目をつけていたチャンはワンの思いとは違う行動に出るが、事態は思わぬ方向へ動き出す。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(24件)
- emi********
2.0点
ここではないどこかへ、ひとときの夢を見せてくれる映画が大好きです。 多ジャンルを観るので、ハズレも多く引きます。 そして、この映画は…ハズレでした。 時代背景が不明、ストーリーラインも不明、それが最初10分ほどでわかるので、別の方法で楽しみました。 (1)異文化体験 風習や衣服など、異文化なものを見つけて楽しむ。 この映画だと、金太郎風の前掛けや、警官のマッチ(綿に火打石)などがいい味だしていた。 (2)風景を楽しむ ”七色の山”として有名な七彩山。数年前にアンビリーバボーか何かで紹介されていて、覚えていました。また映画で見れてうれしい。 (3)脇キャラが見せてくれるネタ的要素 製麺作業で、ピザ職人のようにくるくると薄く延ばしていくシーン。 その後できあがる麺も、「これ絶対おいしい」と思える品。 このシーンが見れただけでも、よかったと思う。 繁盛している店(金庫に現金たっぷり)なのに、一般の客が入っている様子がないのも、シュールで良い。 90分という短さもよかった。つまらん映画で3時間とかだと、後半は怒り半分になるが、90分なので暇つぶしにちょうどいい。 観終わってから、まさかのチャン・イーモウ監督作品と知ってびっくり。 リメイク作品と知って、2度びっくり。 なぜチャン・イーモウ監督ほどの人が、リメイクまでしてこの作品を世に送り出したかったんだろう。 中国には未発掘の逸材も多いのだから、そういう作品を見せてください。 イーモウ監督、がんばれ。
- fg9********
3.0点
…あらすじは、解説のとおり。 「サンザシの樹の下で」を観た翌日に観てしまったが、同じ監督が作った作品とは到底思えない。 麺屋の職人3人が、麺の生地打ちのパファーマンスを見せるシーンは印象に残ったが、日本の正月の隠し芸大会に出場したら優勝間違いなしか……。
- w_s********
4.0点
あの場面をきっちりと“リメイク”するあたり、 一流と呼ばれる監督はやはり違うんだなと感心しました。 誰か日本を舞台にリメイクしてくれませんかね。
- edo yabo
3.0点
チャン・イーモウ監督が、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』を中国に置き換えてリメイクした時代劇ですが、僕には微妙な感じでした。コーエン兄弟の作品自体が好みの分かれるものが多い中で、イーモウ風にするとさらに偏った感じがします。 いきないり国籍不明のダンスで始まりますが、設定が中国ということさえ分からなくします。麺屋の話なので、麺を作っているシーンもあるのですが、それは導入部のみで本筋にはあまり重要ではないようで、その意味もどうだったのでしょうか。 舞台を中国の原野にし、西部劇を中国に持ってくるとこんな荒野かと思わせます。 主要登場人物は4人。強欲な夫、勝気な妻と臆病なその浮気相手、妻と浮気相手の殺害を依頼された狡猾な悪徳警官。 いたずらとしか言いようのない運命を、限りないブラックユーモア満載で描いています。 万里の長城から西に位置する荒野の町で、中華麺屋を経営するごう慢な中年男ワン(ニー・ターホン)。妻(ヤン・ニー)が若い従業員リー(シャオ・シェンヤン)と浮気をしており、銃を購入したことを知ったワンは激怒し、2人の殺害を警察官のチャン(スン・ホンレイ)に依頼する。麺屋の金庫にある大金に目をつけていたチャンはあえて二人を見逃し、依頼とは違う行動に出るが、各々の思惑が事態を予想外の方向に動かす。 という物語なのですが、ワンがあっさり死んだりするので、変な方向に向かってしまうのですね。 嫉妬、復讐心、強欲、罪悪感などが殺伐とした中、ユーモアを交えて、絶妙なのかズレているのか解釈微妙な表現です。 ハリーの災難のように、ワンの死体も災難で、ブラックにブラックを重ねたようです。 チャン・イーモウ監督らしく、相変わらずの色づかいで、派手な衣装、赤茶けた荒野、冷気を感じる青い空と流れる雲、紫の夜と月の光。刻々と移り変わる色調の変化は、登場人物の感情を表しているかのようです。 この映画は、欲にまみれた人間の愚かさを、とにかくユーモアで語っていますが、ブラック極まりない。ただ、冗談なのか本気なのか、その表現は終始違和感があり、迷い込んでしまったまま終わってしまった感じがしました。
- was********
3.0点
中国奥地の山の中にある一軒の麺屋が舞台です。 コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」がベースだそうですが、 残念ながら見ていないので比較できないのです。 麺屋の主人ワン、その妻(小池栄子に似ています)、使用人3人と悪徳警官が主な登場人物です。それぞれのキャラがよく描かれていました。 悪徳警官のセリフのないところの表情がなくワルワルでした。 従業員の2人の頭の足りなそうなキャラも良かったです。 あと、時を表す、中国の山の中の荒涼としたきれいな風景が印象に残りました。 特に、映画のなかで、麺を作るところがイタリアンのパイ生地を作るところのようで3人がサーカスのように面白かったです。
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