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カンパニー・メン (2010)

THE COMPANY MEN

監督
ジョン・ウェルズ
  • みたいムービー 96
  • みたログ 698

3.45 / 評価:274件

アメリカらしいリストラ劇です。

  • 野暮な江戸っ子 さん
  • 2011年11月30日 9時35分
  • 閲覧数 1586
  • 役立ち度 31
    • 総合評価
    • ★★★★★

リーマン・ショック後の不景気により、切羽詰まったアメリカ社会を、4人のオスカー俳優(ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズ、クリス・クーパー、ケビン・コスナー)を贅沢に使って描いた群像劇です。
ボストンに本社を構える大企業が赤字の造船部門を鉄道部門と統合し、大規模なリストラを突如断行します。
物語は、会社一筋に生きてきた男たちそれぞれが、そのよりどころを奪われたときに胸をよぎる感情をリアルに再現します。
物語の中心は、解雇対象となったエリート社員ボビー(ベン・アフレック)です。ボビーは、販売部長として必死に働いてきたという自負とプライドがあります。自分はどこでも高収入で採用されると信じ、生活レベルを下げることなく、収入減の再就職に踏み切れないという日本でも聞いたような話にはまり込みます。
豪邸に住み、ポルシェに乗る男が、一瞬にして職を失う。エリート意識は再就職の邪魔にしかなりません。失業の現実を直視できない主人公とは対照的に彼の妻子は現実に対応した生活への準備を進めています。この男には素晴らしい家族がいたのです。家族に支えられながら徐々に変化していく展開は、救いがあるとともに現実感があります。
人生のどん底で、家族の理解と支えがいかに励みになるかをこの作品は教えてくれます。

ボビーのプライドは思い上がりでしかなく、不採用の連続で立ち上がれないほどにズタズタにされ、やむを得ず、収入を得るために義兄(妻の兄)(ケビン・コスナー)の大工仕事を手伝うようになります。
肉体労働を見下していたボビーには、屈辱かもしれませんが、満足な仕事ができていません。その仕事にプライドと責任感を持って取り組み、きちっと仕上げる人間がいることを知ります。
やっと人間らしさを持ったのかもしれません。ボビーの心情の変化が細やかに描かれています。

ただ、綺麗にまとめられすぎて、どん底感が薄い感じがしました。もっと苦しい人たちが山ほどいるのは間違いありません。

この映画を見ていると、昔から言われる通り、半端なプライドより「手に職」のほうが強いと思い知らされます。

最後はアメリカらしく起業する元同僚上司と再出発することでまとめられていて、希望の光が見えるようですが、実は何も解決していないようにも思えます。

ところで、豪華なオスカー俳優陣ですが、適材適所で上手く割り当てたという感じです。溶接工から重役へ上り詰めたがリストラされるクリス・クーパー。非情なリストラ方針に抵抗し、自分もリストラされるトミー・リー・ジョーンズ。主役のベン・アフレックは自らを省みるようです。ケビン・コスナーは偏屈な大工?が似合うとは思いませんでしたが結構はまっています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 切ない
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