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ミッション:8ミニッツ (2011)

SOURCE CODE

監督
ダンカン・ジョーンズ
  • みたいムービー 717
  • みたログ 4,221

4.04 / 評価:2290件

まさかの号泣!深い余韻を残す傑作!!

  • 映画生活25年 さん
  • 2011年11月1日 2時49分
  • 閲覧数 5012
  • 役立ち度 90
    • 総合評価
    • ★★★★★

これだから映画はやめられない。
「映画通ほど騙される」などと煽られ、また詐欺宣伝か?騙されるものか、どこかに「穴」はないか、と穿った見方をしながら鑑賞したが、まさかの号泣である。

私はレビューは見た順にしているのだが、いくつかあまりにヒドいものは例外的に先にレビューしている。
しかし本作はあまりに素晴らしいので、また2週間前からすでに鑑賞済未レビューの作品が11本あり、この調子だと本作もまたいつになるかわからないので先にレビューすることにした。

原題は「ソース・コード」。
死者の脳を解析し、死の直前の8分間の記憶に同期し、情報を取り出すプログラムである。

シカゴ郊外で発生した列車爆破テロ。
犯人はさらにシカゴ市街地でのテロを予告している。
スティーブンス大尉はテロ犠牲者の1人・教師のショーンの記憶に潜り込み、犯人の手がかりを見つけ、次のテロを未然に防ぐ任務に当たっていた。

さて、この「ソース・コード」、発想は以前日テレの深夜アニメでやっていたものとほぼ同じである。
私見ではあるが、このテクノロジーは完全にSFというわけではないと思う。

人間は目で見たもの、耳で聞いたものなど全ての感覚を電気信号に変えて脳に伝達し、「認識」している。
また脳はその膨大な量の「データ」を記憶として蓄えているわけで、そのデータを解析すれば何を見聞きしたかがわかるのではないだろうか。
過去のアニメではその記憶を映像化していたが、本作のように別の人間に体験させる方が、技術的には容易ではないかと思う。
また、例えば死者の脳でもある程度新鮮なものであれば、情報を引き出すことも可能ではないかと思う。
もちろん人道的に非常に問題のある行為だと思うが。

さて、このスティーブンス大尉、プログラムの中でテロを阻止しようと奔走する。
わずか8分間しか時間のない中で、何度も何度も挑んでは失敗、何度も何度も「死ぬ」のである。
ただしその過程でいくつかの「変化」があることに気付き、そして何とか恋人を救えないかと考えるようになる。

正直この展開には納得していなかった。
先に述べたように、私はこのシステムを「死者の記憶を引き出すシステム」と認識していた。
つまり、たとえその細部に差異はあれど、その死者と違う行動が取れるはずはないと考えていた。
だがこのシステムはそんなものではなかった。
詳しくは述べないが、このシステムはそんな先入観を破壊する、もっと深いものである。

スティーブンス大尉自身の身の上に何かあるかと考えていたが、それは「オチ」ではなく、中盤で明らかになる。

全てを理解した彼は驚きの「行動」をとる。
そして驚きの結末を迎える。
この感想を述べること禁なのかもしれないが、号泣せずにはいられないものだ。
切なく、深く、悲しくも幸福感に溢れた結末である。

ありきたりなオチなのではないか、と期待以上に不安先行で鑑賞し、騙されるか騙されないか、などと片意地張って鑑賞していたが、そんな感情も見事に破壊された。
まさかの号泣するなどとは思ってもいなかった。
しかもその号泣の後、さらに深い余韻を残すエンディングがあるのだから、これはもう恐れ入るしかない。

こういう作品に出会うことこそ自称映画通にとっては至福。
繰り返すが、これだから映画はやめられないのだ。
騙す騙されるなどは関係ない、多くの人々にオススメしたい作品である。

前作「月に囚われた男」も秀作だったが、本作は傑作。
恐るべし、ダンカン・ジョーンズ。

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