ここから本文です

ミッション:8ミニッツ (2011)

SOURCE CODE

監督
ダンカン・ジョーンズ
  • みたいムービー 716
  • みたログ 4,225

4.04 / 評価:2294件

“死”も超越するSFの凄さ(ツッコミ有)

  • Kurosawapapa さん
  • 2011年11月2日 17時39分
  • 閲覧数 1431
  • 役立ち度 52
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作が描いたのは、2人の脳、
A、昏睡状態でも活動している脳
B、死ぬ直前8分間の記憶を有している脳
その2つを一体化して、テロを防ごうとするプロジェクト。

死んだ人間の過去の記憶に侵入していくのですが、
タイムマシンものとは違い、
起こってしまった過去は変えられないが、そこで得た情報で、未来を変えることができるというもの。

主人公のスティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は、
爆死しては現実に戻る、、、これを10回ほど繰り返す、
なんとも、大変なミッション。

そして、それぞれに、パラレルワールドを作っていく。

最初は、よくできた作品と思ったのですが、
やはりこの手の作品は、考えるほどに頭を悩ませてしまいます。


=== 完全ネタバレです ===

スティーヴンスが、事故で死んだショーンに入り込むことに関して、
最初はショーンの人権をあまり考えなかったのですが、
ショーンは、新しい世界では死ななかった。

つまり、ショーンはせっかく生き残ったのに、スティーヴンスに人格を奪われてしまう。

スティーブンスは、この先、ショーンのフリをして、
ショーンの過去を背負いつつ、家族などとも付き合っていくのだろうか?

クリスティーナにとっても、
ショーンは、途中から中身が変わっているのに、
もし、真実を知ったら、それで納得するのだろうか?



また、最後は同じ世界に、
昏睡状態のスティーブンスと、ショーンの体を奪ったスティーブンス(精神)が存在していることに。

ラストシーンのメールも、
スティーヴンスは、これからショーンとして生き、
カプセルの中の元の自分には、「きっとうまくいくと伝えてくれ」なんて、無責任なような気が、、、

さらに、ラトレッジ博士は、
昏睡状態のスティーブンスを、今後も利用すると言っています。

もし、新たなミッションを行った場合、
更に新しい世界には、
・昏睡状態のスティーヴンス
・ショーンの体を奪ったスティーブンス
・新たな人物に乗り移ったスティーブンス が存在し、
ミッションごとに増えていくことに、、、


また、3回目の転送の時、
スティーブンスは、クリスティーナと一緒に列車を降りて、
駅で爆破を目撃後、列車にひかれて死亡。

つまり8分をオーバーしても生きているのだから、
パラレルワールドでは、死ななければ、元の世界に戻ることなく、ずっと生きていけるのでは、、、

つまり、生命維持装置をはずす必要など無かったのでは、、、 

==========


様々な解釈ができそうですが、
こういう作品には、どうしても、疑問点やパラドックスがつきもの。

その点さえ黙認すれば、

スピード感溢れるサスペンスアクションは、緊迫感に満ちており、
父子のドラマも、感動的。

そして、過去の記憶に遡り、
テロに関する情報入手だけでなく、クリスティーナの情報も入手、
彼女の優しさや人間味を理解、心を寄せていくのは、
ラブロマンスとして、ハートウォーミングな展開。

そして何よりも、
これほど幸せに、死を望むことは無く、
 “死” という憂事を超越してしまうストーリーに、 
 “SF” の素晴らしさを、多々、感じます。

ツッコミどころはありますが、
SFの醍醐味である、夢と希望に溢れた作品として、☆4つ!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 不思議
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ