ここから本文です

ヒミズ (2011)

監督
園子温
  • みたいムービー 444
  • みたログ 3,093

3.39 / 評価:1,767件

たまに観ます

  • omamehan さん
  • 2019年1月21日 22時07分
  • 閲覧数 897
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

窪塚洋介と渡辺哲が同じ画面に映っていて、なんか既視感あるな、と思ったらそういえばお二人はIWGPで親子役で共演してましたね。このキャスティングに示唆された気がしたのは僕の妄想の可能性もあるんですが…

父親を殺した主人公の少年がその後、擬似家族に出会い、そこに僅でも癒しの可能性を見出だせるのかどうか、というのが物語の本筋なので、以前にも擬似家族の映画を作っていて、たしかフィールドワークもしていたはずの園子温は映画化に際しておあつらえ向きの監督だったと思います。しかし、原作に於いて既に引っ掛かっていた事なんですが、あのおっさんが若者を殺すパートって本当に必要だったのか疑問だったんです。なんか作品中に無駄に死体が一つ増えただけみたいな気がして。

映画版を観てあぁ、子による父殺しと同時に、父による象徴的な位相関係としての子殺しが描かれていて、反転する罪を与えられる事によって、あまりに悲劇的な場所で、擬似家族となりうる可能性があの二人(いや女の子も含めて三人か)に与えられたのか、とも思いました。だから原作の結末のニヒリズムってあんなにダイナミックに感じられたのかも、と今更思いました。

でも園子温が一時期拘泥していた擬似家族って、(当時)ネット掲示板で出会う類いの、後にレンタル〇〇に発展していく人材派遣型のものだったはずで、だから「紀子の食卓」って妙にリアルだったんだけど、ある種の文学的な構築性に支えられている今作では、最後の最後に救いを置いちゃったせいで、その瞬間にビシッと全体の整合性に半端なヒビが走った感じがしました。壊されて意味のあるはずのものが、責任者の単なる管理不足で壊しきれないで終わった不発感みたいな。
やはり東日本大震災の事は無視したほうが良かったような気もします。

そんなこと気にしなきゃ全然、よく解らないまま泣ける映画だとは思いますが。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 勇敢
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ