原作ファンの人!安心して観に行って!
- Rico Rodriguez さん
- 2012年1月15日 16時40分
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- 総合評価
この原作は、自分的に生涯ベスト1の想い入れのある原作で、初めて読んだ時はあまりの衝撃に、2~3日気持ちが抜け出せない程だった。それだけに、世の中の多くのマンガ原作映画を観て、何度も残念な想いをしたので、今回も観るか非常に迷った。だけど、園監督という事で無理矢理ハードルを低くして観に行ってきた。
正直、監督の鬼才ぶっている演出は相変わらず、鼻につき、茶沢さんをあそこまで、ぶっ飛んだ感じにする必要があったかなど、前半から中盤まではう~んと想いながら観ていた。前々から園監督の描く"狂気"って、これでもかこれでもかという緩急の差がない演出なので、あんまり恐くないんだけど、その点は相変わらず。
だが、中盤から原作に忠実になり始めるので、一気にのめり込んでしまった。やはり、原作にある部分は感動的で素晴らしい!
正直、鼻につく部分はあれど、これだけでも、映画化に充分満足出来てたんだけど、原作とは異なったラストが秀逸だった。公開前の監督インタビューで、震災が起きて、ラストを変更せざるを得なかったと言っていたけど、納得出来たし、園子温という人の愛を感じた。
ある意味、この原作はラストの展開が全てという部分があったので、変更してここまで満足させられるのは、本当に素晴らしいと思う。
賞を獲ってたけど、主演2人の演技は良かった!今の年齢じゃなきゃ出来ない演技だったと思う。ちなみに、窪塚洋介はやはり存在感のある「特別」な俳優だと改めて思った。
原作ファンとして、監督には、「素晴らしい映画にしてくれてありがとう!」と言いたい!
僕の様に原作への想いが強くて迷ってる人!観に行って大丈夫ですよ!
詳細評価
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