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運命の子 (2010)

趙氏孤児/SACRIFICE

監督
チェン・カイコー
  • みたいムービー 40
  • みたログ 83

3.12 / 評価:41件

誰に感情移入すればいいものやら。

  • pin***** さん
  • 2013年12月30日 20時52分
  • 閲覧数 1379
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作となった「趙氏孤児」という物語は、中国ではとても有名なものだとのこと。

父の仇とは知らずに慕っていた武将を、成長した後、討ち取るというもので、まったく話は違うものの、ギリシア悲劇のオイデプス王を思い出しました。

ただ、この作品、原作をかなり現代的に改変してあるとのこと。

どのあたりをどのように改変してあるのかは、中国古典にそんなになじみのない僕にはわからないのですが、なまじ、登場人物の心情描写に深く入り込み過ぎたがために、運命悲劇的な単純で骨太な展開が楽しめないように思えました。

一観客としては、主人公の程勃(家老であった父を殺された孤児)よりも屠岸賈(下剋上で程勃の父を殺す)に感情移入してしまいます。
これは、シェイクスピアの『リチャード三世』や『マクベス』の悪の魅力を感じるからでしょうか。
でも、この人物も前半の血も涙もない武将のイメージから、後半の程勃を愛し苦悩する人物像との間に乖離があり、大事なところで感情移入できなくなってしまいました。

医師であり、程勃を養うことになる程嬰こそが、本作の主人公と言うことになるのでしょうか。

ただ、この程嬰の復讐が屠岸賈以上に程勃を苦しませることになるのは皮肉であり、この作品の失敗作と言われるゆえんでしょうか。

ただ、このひねくれた復讐をしようとする程嬰を演じたのがチャン・イーモウの傑作『活きる!』で富豪から貧農へ落ちぶれていくフークイを演じた、コメディ出身のグォ・ヨウと言うところがいいのです。

『活きる!』同様、一見愚かなようでいて、したたかに生きる男を見事に演じていました。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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