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わが母の記 (2011)

監督
原田眞人
  • みたいムービー 870
  • みたログ 1,491

3.92 / 評価:853件

井上文学の見事な映像化

  • みゆきち沢 さん
  • 2012年4月28日 15時01分
  • 閲覧数 8483
  • 役立ち度 147
    • 総合評価
    • ★★★★★

まず始めにどうしてもいいたいこと。

「ボケている人間を見下して冷笑すること」



「この映画の樹木希林の演技に笑うこと」

これは全然違います。似てもいません。一緒にしないでください。



僕がこの映画を鑑賞するきっかけとなったのは
原田眞人監督のインタビューでの言葉。

『この「わが母の記」の興行成績がよければ
20年間温めていた「しろばんば」の映画化に着手できる』

みたいなことをおっしゃられていたので
「しろばんば」の映画ならぜひ観たい、と
応援の意味も込めての鑑賞です。



井上靖の小説は小説としても大変地味であり
果たして映画にしてどうなのか正直不安もありましたが
井上靖作品の間や空気感や風景や情緒やユーモア等に満ち溢れた
井上靖っぽさを見事にスクリーンに再生させた映画でした。

派手な映像も派手な展開も一切無く
それでも飽きることなくあっという間の118分。

「家庭の中の事は女達がすべし」という時代における
男女共に「家庭の中の事は女達がすべし」という人たちのお話ですが
決して「家庭の中の事は女達がすべし」という映画ではありません。

その辺は「家庭の中の事は女達がすべし」を最も体現している
洪作の言動を見ていればわかるはずです。



樹木希林は本当に素晴らしかった。
怪演、という言葉から連想するような
ド派手な演技では決して無いんですが
樹木希林らしい、そして井上靖作品らしい
ユーモアに満ち溢れた名演。

役所広司や宮崎あおいも
そんな樹木希林の演技にも負けず劣らず
それぞれの存在感を発揮。



日本人として世界に誇るならこういう映画を誇りたい。



映画自体も凄く良かったですが、何よりも
井上靖らしさを映画でここまで再現させた
原田眞人監督には感服いたします。

「しろばんば」の映画化、楽しみに待ってますよ、原田監督!

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