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君の好きなうた (2011)

監督
柴山健次
  • みたいムービー 23
  • みたログ 30

3.31 / 評価:16件

鑑賞後の会話が弾みそうな。

  • mi_ya_ge さん
  • 2011年10月8日 20時24分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

(途中までネタばれなしです。)

「しろ」のCMで知ったモデルの山口尚美さんがヒロインを演じるということで気になって観てきました。また作品のテーマも「男女間の友情と恋愛」ということで、多数派の意見は「男女間に純粋な友情なんかありえねぇ」といった感じでしょうが、それでも結構議論を呼ぶというか関心を引くテーマで期待大でした。

とりあえず観てて気になったのは全体的に演技レベルが低めなことです。主人公の郭さんや数名の脇役はわりと安定していましたが、ヒロインと主人公の元カノ役の人はちょっとひどかったかな。ただヒロインの山口さんに関しては、youtubeでインタビュー動画を観てわかったのですが、東京生まれ東京育ちなのにフィリピン人だろと言われてしまうくらい素の話し方から独特なのでそのせいが大きいのかもしれません。まあ変なところも含めて可愛いので下手とか特に気にならなかったんですけどね!でも嫌いな人は結構な不快感を感じてしまうかも…。

テーマに関する台詞で印象的だったのが、ヒロインの「恋愛する相手と結婚するのはなんか違う。友達関係の方が結婚しそう」といった趣旨の台詞。これにはすごく納得してしまいました。今の時代では恋愛結婚が(多分)普通ですが、<恋愛→結婚>という風につながるのってかなり難しいと思います。だって恋愛と結婚って志向するベクトルが正反対じゃないですか。遊園地の乗り物で例えれば、恋愛はジェットコースター、結婚は観覧車みたいなもん。恋愛してしまう心っていうのは振れ幅が大きくてその分滅茶苦茶不安定ですよね。恋した相手の一挙手一投足に舞い上がったり落ち込んだりしてしまう。対して結婚って安定を求めてするものじゃないですか。相手の一挙手一投足が気になってしまうようじゃ安定なんて夢のまた夢で、いずれ破局を招きそうです。まぁそれでも子はかすがいということで大体の夫婦はなんとかなるんでしょうが。とにかくそんな意味で納得。

とまぁヒロインはそんな考えの持ち主なわけですが、これから観るつもりの人は以下はストーリーに関するネタばれを多分に含むのでここまでにすることをお勧めします。テーマに対してどんな答えを持ってくるのかがこの映画を観るにあたっての最大の楽しみ・キモだと思うので。



主人公は恋人に振られたショックもあってか友人であるヒロインに恋愛感情を抱いてしまいます。でもそれをヒロインはきっぱりと拒絶します。「彼氏面すんな」、と。観ている側としては友達とはいえこんなべたべたされたらそりゃ勘違いするわ―と、ヒロインが身勝手に見えたりするんですが、でもヒロインは主人公との友情がなくなってしまうことは恐れている。このヒロインの態度って、おそらく世の男性の大半がそうだろうと思うんですけど、恋愛と友情を互いに排除しあう、両立することのないものとしてみると理解しがたい。でも、恋愛の持つリスクの大きさを考えるとヒロインの気持ちも理解できる気がします。
先のヒロインの台詞のところで書いたことと似たようなことですが、恋愛の多くは破局という関係の断絶を持って終わりを迎えますよね。この作品中では主人公とその元カノの関係がそうです(元カノの方は友情という可能性に開いてましたけれど)。そのことを考えると、本当に大事にしたい関係を恋愛という壊れやすい箱に入れてしまうことってすごく怖いことじゃないでしょうか。そういえば最近完結した漫画『うさぎドロップ』でも、恋愛感情よりも一緒にいたいという気持ちが大事にされていたようでした。
壊れてしまうリスクがあり、後には断絶が残される恋愛ではなく、関係自体を大切にしてその上に築かれる恋愛がありうるんじゃないか??それはいうなれば友情をベースとした恋愛関係です。ってかもう単純に愛か。そんな風に考えての主人公の選択、物語の結末だったんじゃないですかね~。でも自分としてはやっぱそんな風に達観できないし、そんな風に達観してても主人公の元カノみたいに別の男のところに行ってしまわれるかもしれないし。

自分はひとりでの鑑賞だったんですが、友達や恋人と一緒に見に行ったら結末や登場人物の行動について会話が結構盛り上がりそうです。ヒロインの山口さんも可愛いし面白い映画でした。

詳細評価

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