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明日泣く (2011)

監督
内藤誠
  • みたいムービー 21
  • みたログ 50

3.19 / 評価:32件

地味ながらも味のある良作

  • maikazuki290 さん
  • 2012年1月3日 9時52分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

青春時代に麻雀を嗜んだものとして色川武大(阿佐田哲也)の作品ということと
「ナチュラルウーマン2010」で好印象の汐見ゆかりに期待を込めて鑑賞です。
原作は未読です。

小説家として新人賞を受賞するもその後まったく書けずギャンブルと酒に浸かりながら
その日暮らしの生活を送る斎藤工演じる武。知り合いに連れられて入ったジャズクラブで
学生時代に気になる存在であった汐見ゆかり演じるキッコと再会する…。

武のその日を暮す金をやっと工面してそれでもギャンブルや酒におぼれている荒廃感。
一方キッコの辿ってきた人生の重さ、夢に縋って自由に生きてきた女の儚さ。
それゆえに、その日その日を崖っぷちで、修羅場をくぐって生き抜いてきた男と女の胆力、
ここ一番の度胸、力強さ、そういうところが見どころの一つであり、終盤の見せ場に
つながっていっていると思う。
また、武とキッコがそれぞれに感じる憧れ、羨ましさ、ゆえの泣きっ面がみたいという感情。
これが多分男と女の恋愛めいた感情というよりは、つぱって生きてきた者同士の「戦友」というか、
「仲間」というか、そういう感情なんだと思う。ゆえに惹かれあうというか常に気になるといった感じですかね。
(編集者の女性が対照的。彼女に魅力がないのではなく、キッコが放つ全く違った魅力を引き立てる)
そういう関係、心の動きもこの作品の観客を引き付ける底力だと思う。

現代の路上で撮る昭和設定の映像が気になったりすると受け入れられない可能性もあり、
観る人によって評価は分かれると思います。(私はその点は登場人物達に魅了され、
さほど気になりませんでした)

私は観ていて心惹かれた作品。地味ながらも味のある良作です。(公開劇場が少ないのが惜しい)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
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