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しあわせのパン (2011)

監督
三島有紀子
  • みたいムービー 265
  • みたログ 1,917

3.32 / 評価:1,080件

大泉洋の温もり 原田知世の透明感

  • Kurosawapapa さん
  • 2012年4月2日 8時23分
  • 閲覧数 2823
  • 役立ち度 54
    • 総合評価
    • ★★★★★

若い二人の、この存在感が、作風そのものになっている本作。

人と人との触れ合いを優しく紡いでいく、湖のほとりのパンカフェの春夏秋冬。

主人公、 若い男女、 父娘、 老夫婦、 4組の物語は、
事件が起きるわけでもなく、派手な演出があるわけでもありません。

ただ、そこにあるのは、
・美しい自然
・焼きたてのパン
・旨いコーヒー

ホスピタリティーな要素によって、
ストーリーが、なんとなく出来上がっていく、、、
そんな不思議な感覚。


北海道の自然の厳しさや、田舎暮らしの不自由さは殆ど描かれず、
どちらかというと ”リリカル” で ”詩的” 。
見る側に、優しい風を運んでくれる。

原田知世の透明感。

大泉洋はコミカルを封印。
台詞は少なめで、仕草と表情で、繊細な心情を上手く描写している。
彼のパンをこね、包み込む手つきは、とても優しい。


部屋の中に、あたたかい陽の光が射しこみ、
よく聞いていると、室内でも沢のせせらぎが聞こえてくる。

一方で、度々映される月夜は幻想的、
メルヘンの世界へといざなう。


悠揚な自然や、美味しいパンが、
澱んだ心を浄化、固まった心を溶かしていくかのよう、、、

世間の忙しなさや、欲を満たそうとすることが、無意味なものに思えてくる。


本作では、ペアそれぞれに、パンを分け合うシーンが表現されています。

・1人じゃなく2人だと気付くことがあるかもしれない
・話してみると楽になるかもしれない
・誰かと一緒だと、できることがあるかもしれない

喜びも、 苦しみも、 悲しみも、 分け合い、
心の満ち欠けを共有できる、、、
そんな人の大切さ。

 “分け合うこと” そして “再生” 。


 “素朴なパンもいいですよ”
たまには “素朴な映画もいい” ものです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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