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宇宙人ポール (2010)

PAUL

監督
グレッグ・モットーラ
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3.92 / 評価:1457件

今までにない面白いSFコメディ

  • bat***** さん
  • 2018年2月6日 17時47分
  • 閲覧数 2861
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

サイモン・ペッグとニック・フロストといえば、ジョージ・A・ロメロ監督の名作「ゾンビ」をコメディに変換した「ショーン・オブ・ザ・デッド」が有名です。

ホラーでありながらコメディとラブストーリーを絡めた傑作なのだが、その2人が今作では脚本と主演を務めています。

今作のベースラインは、宇宙人に出会ったオタク2人が、彼を故郷に帰すために奮闘しながら成長するというシンプルなもの。その道中に困難や出会い、葛藤を盛り込むことで王道的なストーリーに仕上がっています。

だが、それだけでは終わらせないから面白い。

アメリカ文化に染まった宇宙人が人間にマリファナを教えたり、元キリスト教原理主義者に下ネタを連発させたり、スピルバーグに映画のネタを提供していたのが実は宇宙人だったり、などなど・・・。

イギリスからアメリカに対しての皮肉が遠慮を知らない。しかも、しっかり笑えるからすごい。

こういった遊び心が、王道的なストーリーをさらに盛り上げ、観客を楽しませてくれます。


今作には、とにかくたくさんの映画ネタが仕掛けられています。

「エイリアン」のに出演していたシガニー・ウィーバーが悪役として出てきたり、ポールの姿を消す能力が「プレデター」と同じだったり、その他にも「スター・ウォーズ」、「タイタニック」、「イージー・ライダー」など、とにかくたくさんの映画のパロディや小ネタがある。

その中でも特に多かったのが、「E.T」や「未知との遭遇」などのスピルバーグ作品からの引用です。いやむしろ、今作の中ではポールがスピルバーグ作品の元ネタという設定になっています。「俺があいつにアドバイスしてやったんだ」と自慢するポール。電話でポールに相談するスピルバーグ(声だけの出演だが、スピルバーグ本人も登場する!)これはもう、映画ファンのツボを押さえまくっています。

ただひとつ気になるのが、これらの元ネタを知らないと笑えない部分が多いこと。ストーリー自体が素晴らしいので十分楽しめるのだが、元ネタを知っているのと知らないのとでは楽しみ方に差が出てしまうため少しもったいないと思うところです。

友情や成長といった万国共通のものに、アメリカ文化への皮肉や映画ネタを盛り込むことで、今までにない面白いSFコメディに仕上がってると思います。

キリスト教原理主義者だったルースがポールと出会ったことによって別の道に目覚めるというのは面白いが、あそこまで豹変して下ネタを連発するとただのヤバイやつになっている気がします。ルース役のクリスティン・ウィグが最高にキュートだったからどうでもいいですけど。

「初めて人間を見たとき体型が気持ち悪くて吐いちまった」といったようなことをポールが語っていましたが、何気ないシーンにも人種差別への批判をにおわせるようなセリフを入れ込むあたり、さすが名コンビだと思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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