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たまたま
2011年10月15日公開

たまたま

532011年10月15日公開

ymo********

5.0

あなたは、ちゃんと伝えている?

蒼井優さん主演によるアイルランドを舞台としたファンタジー作品です。 はっきりというと、とても、解りにくいです。 蒼井さんへのインタビューから始まる物語は、彼女が女優として生きる意味を問います。 ”あきないですね” ”途中でやめるなんて、出来ないですから” ”人の笑顔を見ると、幸せだなーと思うんです” ”人が驚いた顔って、結構面白いんです” 女優の仕事が面白いと思う反面に、常に頭にあることは、 ”想いは、相手に正しく伝わったのか?” ”相手に、気持ちを伝えるのは、本当に難しい” と想いを伝える困難さです。 そこから続く物語は、蒼井さんがアイルランドを彷徨う旅を描きます。 ”私は、迷子になったのです” 迷子になった蒼井さんは、家々を訪ね歩きます。 しかしながら、観ている方といたしましては、物語の流れが、抽象的すぎて何が何だか分かりません。 美しいアイルランドの風景と愛らしい蒼井さんの取り合わせは、あたかも、グラビアアイドルのイメージビデオのごくと、美しくはあるのですが、とても単調なものです。 ”どうしよう、少年に捕まった” 彼女は一人の少年に出会います。その少年から教わるのが、 ”良く、観ていると色んなものが、見えてくる” そして、それは、 ”自分で見つけるしかない” と言うことです。 ”私って、何だっけ?” ちり紙・メモ帳・切手・・・。 彼女に対する人々の反応をみるに、彼女が一体何者かが益々分からなくなります。 たまたま、偶然の積み重ねの中で作られてきた今。 ”たまたま、人間が生まれ” ”たまたま、父さんと母さんが出会い” ”たまたまじゃなく、恋に落ち” ”たまたま、私が生まれました” ”そして、たまたま、君に出会い” ”たまたま、恋が始まったりして” ”そわそわもするし、ワクワクもする” ”たまたま、君がいる” ラストで明かされる物語の意味。 ”想いは、きちんと相手がいるうちに伝えないとね” すなわち、彼女は、希望や想いを相手に伝える手紙の具象化した存在だったということに。 ”あなたは、ちゃんと伝えている?” 想いを伝えることの大切さを幻想的な映像と物語で紡ぐこの作品は、鑑賞した後になってじわじわと心に響いてきます。 二回三回と観ることで、より、味わいの出る作品です。

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