レビュー一覧に戻る
宇宙兄弟
2012年5月5日公開

宇宙兄弟

1292012年5月5日公開

ika********

1.0

ネタバレある意味革命的なラストw

原作のキャラクタービジュアルに忠実なキャスティングに、「どうですか?イメージ、バッチリでしょ?」と言わんばかりの制作者のドヤ顔が見え隠れするが、ドヤ顔したけりゃ真っ当な「映画」を観せろ、と。 本作のクライマックスである日々人の月面での遭難は、限りある酸素、宇宙服一枚向こうは真空の死の世界という極限状態の中で、地球と月を隔てた兄弟の絆の強さが描かれる、原作序盤のクライマックスでもある。 原作を読んだ人であれば、救出劇の鍵となる米宇宙飛行士ブライアンに関するエピソードが全く描かれていないことに一抹の不安を覚えるはずだ。 まぁ、尺の都合もあるだろうから何か別のアイデアを持ってくるのだろうと不安を押し殺しつつ観ていると、映画の文法を悪い意味で破壊する強烈な投げっぱなしジャーマンが炸裂。そして何事もなかったかのようにエンドロールでその後が描かれる。 この豪快さというか無能さにはある意味感動すら覚えた。衝撃の度合いだけで言えば「セッション」の終わり15分に匹敵するかもしれない。感動の方向性は真逆だがw 無論、鑑賞者の想像に委ねることで余韻を深めるオープンエンディングが許される作品もあるが、この手のクライシスムービーで、危機的状況に置かれた主人公に対して何のソリューションも示さない「掟破り」は制作側が思考を放棄したとしか思えず、最後まで付き合った人の2時間をバカにしているとしか思えない。 金払って観たわけじゃないことだけは救いだが、それでもなお、俺の生涯賃金の平均単価で2時間分払い戻せと言いたい。

閲覧数2,759