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宇宙兄弟 (2012)

監督
森義隆
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3.52 / 評価:1692件

解説

週刊「モーニング」で連載中の小山宙哉によるベストセラー・コミックを、人気若手俳優・小栗旬と岡田将生を主演に迎えて実写映画化。幼いころに宇宙飛行士になる約束を交わした兄弟が、異なった人生を進みながらも互いに宇宙を目指して奮闘する姿を壮大なスケールで描く。監督は『ひゃくはち』の森義隆、脚本を『デトロイト・メタル・シティ』の大森美香が担当。そのほか麻生久美子、堤真一、井上芳雄ら多彩な顔ぶれが脇を固める。世界的ロックバンド、コールドプレイが主題歌として楽曲を提供していることも見逃せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互いに違った道を進んでいた兄弟だったが、弟からの連絡をきっかけに兄はかつての夢を実現させるべく再び宇宙飛行士という目標に向かって進み始める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012「宇宙兄弟」製作委員会
(C)2012「宇宙兄弟」製作委員会

「宇宙兄弟」あの手この手で「宇宙へのロマン」をかき立てる構造が素晴らしい

 2025年、日本人宇宙飛行士がついに月面に立つ!?

 プロットはかなり荒唐無稽だが、監督の森義隆と脚本家の大森美香は、宇宙飛行士になる夢の実現に向け邁進する「月に囚われた兄弟」の物語を快調にドライブさせている。コメディタッチだが、マンガ原作の映画化作品にありがちなはしゃぎ過ぎな面はない。

 映画の推進力となるのは、モジャモジャ頭の兄ムッタ(小栗旬)だ。目標一直線で宇宙飛行士になった弟ヒビト(岡田将生)に比べ、彼の人生は毛髪同様にまっすぐではなかった。しかし、先に夢をつかんだ弟の救いの手が転回点となり、彼は宇宙への情熱を取り戻すのだ。後半、宇宙飛行士になるため執念を燃やす姿は「スペースカウボーイ」のクリント・イーストウッドにも似て、最高に楽しい。

 圧巻なのは、ロケットのリフトオフ(打ち上げ)シーンだ。SFXも日本映画屈指の出来映えだが、主人公はそこで、とある老人から「宇宙飛行士たちの勇気、管制官たちの情熱、観衆たちの敬意が打ち上げを成功させる」といった心に響く言葉を聞く。そのセリフの主はなんと、アポロ11号乗組員バズ・オルドリン氏。このほか「アポロ13」のトム・ハンクスに“ウィンク”する場面もあって、あの手この手で「宇宙へのロマン」をかき立てる構造になっているのが素晴らしい。

 人類の宇宙開発史が示されるオープニングタイトルから爽快無比なラストまで、小栗旬の肉体を通して表現されたその「ロマン」により、映画は常に心地よい微熱を帯びている。(サトウムツオ)

映画.com(外部リンク)

2012年4月26日 更新

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