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コンテイジョン (2011)

CONTAGION

監督
スティーヴン・ソダーバーグ
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3.44 / 評価:2127件

解説

『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレットなど実力派スターが集結。ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

「コンテイジョン」現実的な状況設定と念入りな技巧が寒気を誘うウイルス惨禍の恐怖

 新種のウイルスの恐怖を扱った映画といえば「アウトブレイク」が有名だ。ウォルフガング・ペーターゼン監督が活劇調のスリルをこめたこの映画は、エボラ出血熱を連想させる致死率100%の究極の殺人ウイルスが引き起こすパニックを描き、ウイルスが人から人へ空気感染する瞬間の視覚化まで試みていた。

 それに比べると、ウイルスの致死率がより現実的な20~30%に設定された「コンテイジョン」は、スリリングというよりひたすら不気味な映画だ。スティーブン・ソダーバーグ監督はウイルスを“見せる”ことに関心はなく、“見えない”から怖いことを熟知している。ウイルス惨禍の世界的な進行状況を「発生×日目」というテロップ付きでシミュレートし、素っ気ないほど冷徹なタッチで映画のムードを低温状態に封じ込める。フリーランスのブロガーが発信する勇み足情報が事態の混乱に拍車をかける逸話も、いかにも今風だ。

 豪華キャストの巧みな配し方にも感心させられた。グウィネス・パルトロウ扮するアジア出張帰りのキャリアウーマンが冒頭いきなり発症し、病院で無残に開頭される描写に驚愕。マット・デイモン演じる夫が医師から妻の死を説明されてもまったく現実を認識できず、「で、いつ妻に会えるんです?」と聞き返すシーンが妙に生々しい。このグウィネス死亡の衝撃的な導入部を、その後の感染経路特定のサスペンスに活用する構成がまた実にうまい。リアルな不気味さを増幅させるそのうまさのおかげで、試写の最中には咳払いひとつさえ気兼ねするはめになってしまったが。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2011年11月10日 更新

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