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ルルドの泉で (2009)

LOURDES

監督
ジェシカ・ハウスナー
  • みたいムービー 63
  • みたログ 191

3.51 / 評価:67件

信じる者も救われない現実

  • ポルティ さん
  • 2018年7月14日 17時50分
  • 閲覧数 195
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

作品そのものにサスペンス的な要素は皆無なので、キャッチコピーにつられて観ると肩透かしを食らうはず。とりたたてて大きなストーリーがあるわけでもなく、スローテンポで淡々と聖地ルルドの現状を描くドキュドラマ風の作品と言っても良い。静かで厳かな雰囲気に満ちているが、宗教臭さは薄く、内容はかなりシニカルだ。
仕事の手を抜くことに熱心な若い介護士(面倒くさそうなレア・セドゥの演技が良い)に、奇跡など端から信じていない神父、ひっきりなしに乗り付けてくる大型バス、大聖堂の前での団体記念撮影、門前町さながらの土産物屋とホテル・・・もはやそこが霊験あらたかな聖地でもパワースポットでもなく、ただの俗っぽい観光地に過ぎないことを曝け出す。
だが、信者も教会も共にそのwin-winな関係が一番都合が良い。すべては需要と供給の経済バランス。清らかな聖なる場所には黒い現実が渦巻いているということか。
クリスティーヌに起こった奇跡に対する他の信者からの嫉妬、他人の幸せを喜ぶより、お互い不幸な者同士で安堵したいものという人間の黒い感情をあぶり出したリアルで辛辣な目線の鋭さを感じずにはいられない。

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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