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人生はビギナーズ (2010)

BEGINNERS

監督
マイク・ミルズ
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3.45 / 評価:453件

解説

同性愛をカミングアウトした父親と初めて恋をした38歳の息子の姿を通して、人はいつでも新たなスタートが切れることを感動的にうたい上げる人生賛歌。『サムサッカー』のマイク・ミルズ監督が、自身と父との体験を基に脚本を書き上げ映画化。『スター・ウォーズ』シリーズや『ムーラン・ルージュ』のユアン・マクレガーと『終着駅 トルストイ最後の旅』のクリストファー・プラマーが父子を演じ、『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロランが共演する。殻を破ることで幸せをつかむ登場人物たちを生き生きと好演し、観る者の共感を呼ぶ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

息子のオリヴァー(ユアン・マクレガー)に、ゲイであることをカミングアウトしたハル(クリストファー・プラマー)。妻に先立たれ、自身もガンを宣告されるが、父は75歳にして新たな人生をスタートさせる。一方、オリヴァーは38歳になっても、内気な性格からなかなか恋をすることができない。しかし父が亡くなった後に仲間から呼び出されたパーティーで、運命の女性アナ(メラニー・ロラン)と出会い……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
(C)2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.

「人生はビギナーズ」誰もが心の奥に抱え続けているものを描いた「始まり」の物語

 一見特異な設定でも、いや、だからこそ普遍性が浮かびあがる物語がある。この作品もその好例だろう。妻の死後、75歳にしてカミングアウトし、人生の最後の季節を自分の心に忠実に生きた父親。そんな父親に戸惑いながらも、彼の生き方に背中を押されることになる息子の恋。父との過去と恋人との現在をマイク・ミルズが絶妙なバランスでシャッフルしながら描くのは、亡くなってもなお胸の奥に生き続ける大切な人たちへの思い。そして、他者との関係に一歩踏み出せない臆病さ。そのどれもが、誰もが多かれ少なかれ心の奥に抱え続けているものだからだ。

 しかも、それを演じる3人と1匹がまた素晴らしい。クリストファー・プラマーは決してこれみよがしになることなく、ゲイ・コミュニティの75歳のビギナーのときめきに微苦笑させたり、せつなくさせたり。ユアン・マクレガーとメラニー・ロランはどこか遠慮がちな恋人たちを演じながらも、この共演が縁で恋におちた2人らしく、せつなさをまといながらも艶っぽい空気をスクリーンに充満させる。迷える主人公にウィットに富んだ“心の声”で語りかけるジャック・ラッセル・テリアにいたっては、犬好きならずともその佇まいだけでハートを鷲掴みにされてしまうはず!

 でも、それだけだったら、これは「なんとなく好きな映画」。身を委ねているのが心地いい、ちょっとせつない世界は、エンドマークのかわりに「Beginners」というタイトルが映し出された瞬間にとびきりの映画に変わる。過去も現在も、すべて未来に繋がっている。そこから始まる主人公の新しい物語の予感に、思わず笑顔になるはずだ。(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2012年1月26日 更新

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