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コーマン帝国 (2011)

CORMAN'S WORLD: EXPLOITS OF A HOLLYWOOD REBEL

監督
アレックス・ステイプルトン
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3.49 / 評価:125件

解説

ジャック・ニコルソンやマーティン・スコセッシなどハリウッドの大物たちを発掘し、「B級映画の帝王」とたたえられる映画監督にして製作者のロジャー・コーマンに迫るドキュメンタリー映画。自身への取材のほかロバート・デ・ニーロやロン・ハワードなどそうそうたる俳優や監督へのインタビューを敢行し、早撮りで低予算、かつ面白い映画を次々と誕生させたコーマン監督の映画人生をひもといていく。刺激的な映画を世に送り出し続けるコーマン監督の、破天荒な伝説とエネルギッシュな人物像に驚嘆させられる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

「インディペンデント映画の神」と称される映画監督・製作者のロジャー・コーマン。超低予算の作品を連発する一方、コーマン監督の作品からハリウッドへと飛び立っていった俳優や監督は枚挙にいとまがない。コーマン監督の作品やインタビュー、関係者や親交のある大物たちのコメントから、インディペンデント映画の魅力にまでも迫っていく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011, KOTB, LLC. All Rights Reserved.
(C)2011, KOTB, LLC. All Rights Reserved.

「コーマン帝国」アメリカ映画の懐の深さを感じさせる「B級映画の帝王」の穏やかな素顔

 ロジャー・コーマンという名前を知らなくても、彼を巡ってのこのドキュメンタリーに出演している豪華メンバーをみたら、コーマンとは何者かと興味は湧くはずだ。一般的には「超低予算映画の帝王」「B級映画の帝王」とか言われていて、500本を超えるプロデュース作品、監督作50本超。いかにもやり手で如何わしく脂ぎった人を思い浮かべてしまうのだが、本作を見ればそんなこちらの勝手なイメージがあっさりと覆されてしまう。

 アメリカ映画の懐の深さと言ったらいいだろうか。地獄と天国が隣り合わせ、隙あらば他人の懐を狙おうとする有象無象うごめく世界とは無縁の、穏やかで温厚な紳士然とした老人が、そこにいるのである。もちろん昔もこの風情だったのかどうか、現場でもこの物腰なのかどうかは知る由もないが、とはいえ未だ現役。1926年生まれだからすでに85歳を超えている。このまま100歳を迎えて欲しいと思わず呟いてしまう。この人なら出来る、そのために何かしてあげたいと思う。

 そんな人徳が才能を集めた、とも言える。ジャック・ニコルソン、ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ等々、その広がりは果てしない。金は儲けたかったが金のために集まったわけではない、その野心と野望とを人生の歓びへと変容させる何かを、彼は持っていたのだ。人生とともにある映画。いかがわしくも美しき歓びが人を動かす。映画を見たくなった。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2012年3月29日 更新

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