レビュー一覧に戻る
デタッチメント 優しい無関心

oir********

5.0

琴線をかき鳴らす心象風詩的映像編集が奏功

明確に理解は出来ていないのだろうがメインテーマは〝人生は虚しい、それでも各自意義を見出し生きていかねばならない”みたいなものと個人的には受け止めた。あくまで心情的フィールに過ぎないけれどもね。 ありがちな学級崩壊立て直しスポ根ドラマではなく、一人の臨時教員の回顧モノローグという形でストーリーは進展。 そもそもその男性教員が深い傷と悲しみを内に秘めたキャラ設定としたことで、問題児の内面に入り込みポジティブな方向へ転向させるという説得力が醸成されたように感じられた。 個々のエピソード的に見れば学級どころか学校の崩壊記であり、一人の少女の破滅記でもあり、別の少女と臨時教員のヒューマンな愛の確認物語でもある。その他のエピソードの相(層)も適度な深みと厚さを伴い深層心理に響てきた。 的確な製作技法に感心すると共に、久々に感情の深いところで充実を覚えたいい作品でした。 4.8の五つ星

閲覧数282