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3.0点
…あらすじは、解説のとおり。 愛用していたバイオリンを妻に壊された音楽家の男が自殺を企てようとするが、自殺は怖くてできず、食べる気力も失くして八日目に餓死?して死んでしまう。 その男の八日間の過去と現在が交錯して描かれている。 この男の一番の痛手は、今も恋い焦がれる女性と結ばれずに、愛情もなく結婚してしまったこと。 気持ちは解らないでもないが、その痛手のお蔭で人間味が増して、名バイオリニストになれたのではなかったか…。 ひたすら自己中の男を愛してしまった妻と子供たちが哀れだった。 テンポも映像も音楽も良いのに、肝心の主人公に少しも感情移入の出来ない残念な作品だった。 その憧れの女性が、雨の中、薄いワンピースが濡れて身体の曲線が逆光に浮かび上がるシーンだけは素敵だったので、☆一つプラスした。
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