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アリラン (2011)

ARIRANG

監督
キム・ギドク
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3.07 / 評価:30件

ある監督の怨嗟・悲泣・憐憫等の自己撮影品

  • sol***** さん
  • 2020年8月30日 11時01分
  • 閲覧数 66
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    • 総合評価
    • ★★★★★

キム・ギドクという韓国映画監督。ある映画撮影中の俳優死亡未遂事件にショックを受けその後一切の映画撮影が出来なくなり、山村の質素な小屋にて3年間隠棲生活。その間に湧き起る撮影欲求を満たすため自身に対しカメラを向ける・・・



彼の作品は嘆きのピエタしか知らないが中々に衝撃的な内容だったので本作視聴。
なるほど本作で描かれた3年の隠棲を経ての「ピエタ」だったわけだと深く納得。


金が乏しいゆえか、故意の質素生活願望か分からないが冬は降雪でかなり寒いだろう環境なのに、小屋の中にさらにテントを張ったり足にあかぎれを作る様な不十分な防寒状況。
しかし、まきストーブはかなりの工夫がなされ煙突は入念な耐熱処理、魚を焼けるようオーブン構造つき。
電気も通じているのでカメラ・PC・電気炊飯器も稼働。
おまけに本格的な圧縮蒸気式エスプレッソマシーンを複数自製するなど相当のメカニック。
さらには拳銃さえ自家製造するなどにわかに信じがたい場面も・・・


酔っぱらいながら愚痴まくり呪詛の声をあげ、唄を熱唱しては泣きじゃくり、石を引きずりながら観音像を山頂に運び上げたり、全てをあからさまにさらけ出す。
それらをカメラ撮影して作品化したのは一面的には「自己承認欲求」を満たすためでもあったのだろう。
強い自己愛・自己憐憫・自己顕示欲があったればこそ第三者視聴を意識した作品作りができたのは間違いないところ。

この監督の他作品で感銘を受けた人間であれば本作にも何らかの価値を見出せるでしょう。

17歳から工場勤務。決してエリートではなく文字通り「たたき上げ」でヴェネチア金獅子賞監督までのし上がったキム・ギドクの個性・人間性を堪能させていただきましたよ。

個人的にはエスプレッソマシーンと拳銃製作のメカニックマンとしての手わざに感銘。


総評三ツ星


マスコットとして猫が参加していましたが、自分の飼いネコか近所の飼いネコか、それとも野良かいずれにしろ隠棲生活者にとってはいい気晴らしになったことでしょう。

詳細評価

物語
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演出
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音楽

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