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愛の解体新書
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愛の解体新書

LE SENTIMENT DE LA CHAIR/THE SENTIMENT OF THE FLESH

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fg9********

3.0

何という変態たる文章

 …あらすじは解説のとおりと書こうと思ったら空欄で、レビュー数も未だ3件のみだ。  よっぽど人目に付かない作品なのだろう。  人体解剖図の女性イラストレーター(エレナ)と放射線科の男性技師(ベノワ)との風変わりな愛の交わりの話し。  最初はマトモな愛の営みで抑えていたが、ある日、エレナは自分の全身をMRIで見て欲しいと頼み、ベノワは変な頼みごととは思いながらも、エレナのMRIの画像を見詰めるうちに妙な興奮を覚えるのだった。  この辺までで止めておけばよいものの、エレナの感情は更に昂ぶり、病院から腹腔鏡の機材を盗んで、これでもっともっと中まで見て欲しいと頼みだす始末。  さすがにベノワも、「このイカレ女!」と思い一旦は別れたものの、エレナの内臓が忘れられなくて、遂には自らがエレナの嚢胞除去手術を執刀し、裂けた腹から流れ出す血を舌で愛撫する。  何という変態たる文章。  かつて、城卓也の『骨まで愛して』という歌があったが、骨にとどまらず皮と肉の内側の全てを愛して、といった作品だった。 こんなに長く書く必要はなかったな。  原題の意味は解らないが、邦題の『愛の解体新書』から想像を巡らしたとおりの内容だった。  ボカシの入れようが小さいので、それなりの官能感はある、一見の価値はある作品だった。

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