作品レビュー(7件)
- fad********
5.0点
BD版が出たので、改めて見ました。 すべてが美しいのですが、やはりとても切ない話ですね。 でも本当に素晴らしい作品です。 今の時代、命に勝るものはなく、逆に言えば何があっても命だけは守るべきだという考えが主流ですが、過去の日本人は命より大切なものを確かに持っていたのです。 何よりも命を重視する発想からは、蝶々夫人が「武士の娘としての誇りのために、命を捨てた」ことは間違った選択に思えるかも知れません。しかし武家の教えはそうだったのです。命をかけて守らなければならないものがあったのです。そのことに思いを馳せて、この作品を見るとき、切なさが胸にこみ上げてきます。 前編後編合わせて3時間のこの作品は、映画にしても全く遜色のない、素晴らしいドラマ作品です。 この作品を見て思ったのは、 ・NHKのドラマ制作の底力はすごい ・武家の教えが残っていた明治の日本人女性は凛々しい ・宮崎あおいは唯一無二の女優だ と言うことです。 NHKのドラマも、実際には玉石混淆です。しかし、やはり優れたプロデューサーの下に優秀なスタッフが結集すると素晴らしい作品が生まれます。この作品は、そうしたNHKの力が発揮された作品の一つだと思います。 また、明治時代には今の日本人が忘れてしまった何かがありました。それはとても貴重なものであり、日本人は、ときどきそうした歴史の中に埋もれてしまった自分たちのアイデンティティを思い起こすべきでしょう。 そして最後に、NHKと宮崎さんとは本当に相性がよいと思います。彼女の細かい表情の演技や表現力は、CMが無く画面に集中できるNHKや映画でないと生きてこないと思います。そしてこの作品もそうですが、彼女が出演することで、ドラマ史に残る作品になります。他の女優ではこうはいきません。 プッチーニのオペラとは、また違った解釈であり、日本人の立場で「蝶々さん」を真正面から描く作品が残せて、本当に良かったと思います。
- djh********
5.0点
宮崎あおいさんが、最後の武士の娘を確り演じていたので、芯の強い素晴らしい明治の女性を表現しました。特に、中国人に襲われるシーンは、迫力満点で身体を震わせながら涙を流すと言う離れ業をやってました。自分の結婚相手に、アメリカ人の奥さんが居る事を知った後の演技は本当に見物です。凛とした女性を演じさせたら、恐らく宮崎あおいさんの右に出る人は居ないと思います。
- hts********
5.0点
ネタバレ見事に描かれた蝶々さんの覚悟
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tam********
5.0点
最後の武士の娘 なんて素晴らしい副題でしょうか。りんとして誇りを忘れず、武士の娘らしい一生を送った蝶々さん。その気高さをきちんと表現した、宮崎あおい、という女優さん。 作品の素晴らしさは、この女優さんと脚本の高い質によるところが大きいでしょう。 テレビ局も、ちゃんといいものが作れるのですね!!なんて、素直に思えた作品でした。
- sei********
1.0点
話を美化しすぎだと思いました。 蝶々はあんなに清純風ではありません。 本来の役を無視し、宮崎あおいさんに合わせた内容だと感じました。
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