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スノーホワイト (2012)

SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN

監督
ルパート・サンダーズ
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2.87 / 評価:1119件

解説

世界中で愛されているグリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジした、白雪姫と女王が死闘を繰り広げるアドベンチャー。戦術とサバイバル術を身に付けた白雪姫ことスノーホワイトには『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートがふんし、『モンスター』のシャーリーズ・セロン、『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが共演。メガホンを取るのはCMディレクター出身のルパート・サンダーズ。オリジナリティーを加えたストーリーはもちろん、白雪姫の斬新なイメージを演出するスタイリッシュな映像やファッションも要チェックだ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

とある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。ところが、スノーホワイトが幼いころに王妃が事故によってこの世を去ってしまう。大きなショックを受けた王だったが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺されてしまい……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
(C)2011 Universal Studios. All Rights Reserved.

「スノーホワイト」絶妙のバランスで配合された「指輪物語」と「グリム童話」の世界観

 「ロード・オブ・ザ・リング」をどう超えるか。同作以降、すべての叙事詩映画、神話映画が直面せざるを得ないこのハードルに、本作は果敢に挑んでいる。

 そのための“技”が、相反する要素を掛け合わせることと、その際の“微妙なバランス”だ。そのバランスは、まるで化学実験のような綿密さで設計されている。「ロード・オブ・ザ・リング」系の写実的中世社会に、「グリム童話」の呪術的世界観を配合するとき、どの分量なら望んだ通りの化学反応が生まれるのか。そんな配合バランスの妙が、画面の隅々まで行き渡っている。

 端的な例がフェアリー(妖精)の造型だ。その容貌には、愛らしさ、奇妙さ、恐ろしさが絶妙のバランスで配合されている。鳩たちがヒロインのために動くというおとぎ話要素には、それは鳩がフェアリーに操られているからという現実的要素が配合される。シャーリーズ・セロン演じる女王の圧倒的な美しさには、ごく微量の脆さが配合される。人々の善意には、それぞれある分量の失意が加えられ、完璧な善人はいない。“黒い森”という呪術アイテムが恐しいのは、異形の怪物が出現するからではなく、樹木の影が自分の対面したくない何かに見えてしまうからなのだ。

 監督は英国出身、端整な映像美のCMで知られるルパート・サンダース。次回作にはSFを企画中とのことだが、好きなSF映画に「ブレードランナー」と並べてタルコフスキーの「ストーカー」を挙げるあたりにも、この監督の志向性が感じられる。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2012年6月7日 更新

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