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マージン・コール (2011)

MARGIN CALL

監督
J・C・チャンダー
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  • みたログ 853

3.46 / 評価:278件

サブプライム破綻時、証券会社の悪どい手口

  • oir***** さん
  • 2020年9月13日 19時23分
  • 閲覧数 436
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

あらすじだけではよく分からなかったが、徐々にあのサブプライムローンの問題を扱った内容と気づく。



いきなり職を解雇された上級職の男が部下に「用心しろ!」という言葉と共にUSBメモリを手渡す。
そのデータを解析した部下は取り扱い証券(サブプライム絡み)の深刻な価値低下を読み取り上司に報告。
その上司から連鎖的に会社トップまで深夜に駆り出され緊急会議。
会議というよりトップの独断的結論は会社手持ちの全資産(クズ証券)を顧客に気づかれないよう売り逃げするという汚い手口。
そのためにはトレーダーに上手く売り捌かせねばならないが、そんなことはさせられないと部門の職長はいったんは拒否。しかし執拗で威圧的、高額報酬をちらつかせられついに陥落。
部下連中に全てを話し、これまた高額の報酬を餌にクズ証券の売り抜けを要請する。
何も知らない顧客は適度なディスカウントであっさり購入。警戒する客ももっとディスカウントするとこれまた購入。と全てかどうかは知らないがクズ証券売り逃げに成功した模様。

良心の呵責に耐え兼ね上の職長は辞意を社長に伝えるが、こんなことは珍しいことではない金が全てというトップの言葉にまたもやあっさり翻意。
病気で弱り切っていた犬が期を合わせるかのように死亡。自宅の庭に穴を掘って埋めようとするが、奥さん?に「ここはもうあなたのうちではない」と言われ愕然とする。。。



ちょっと外の描写はあるが殆どビル内だけの密室会話劇。それでもなかなかに魅せられてしまったのは、やはりサブプライム破綻の記憶がしっかり残っていたからだろう。
加えて、名前はほとんど知らないがメジャー映画に出演しているような堅実な中堅俳優陣がいい演技をしていたということもあるかもしれない。
最初はB級映画と気負わず見ていたが、これはちょっと違うという充実感が画面から伝わってきた。
そうかあいつらは「自分さえ良ければ他の人間などどうなっても気にしない」という思惑でクズを売りつけていたわけだ。その心理過程が呆れるほどよく理解できた。

犬のエピドーソは「死にゆく」証券会社の命運を象徴したものだろうが、ある程度効果的だったと言えそう。
※或いは「会社の為」とは言いながら全ての良心を捨て去ってしまい「生ける屍」となった飼い主の象徴。


総評3.5の三ツ星

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