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ハンター (2011)

THE HUNTER

監督
ダニエル・ネットハイム
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3.84 / 評価:162件

解説

幻の野生動物を追い求める孤高のハンターの運命を、オーストラリアの神秘的な大自然を舞台につづる人間ドラマ。『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』のメガホンをとった女流作家ジュリア・リーの小説を原作に、無垢(むく)な心の母子との交流を通して、孤高の人生を貫いてきた自らの生き方を見つめ直す主人公の葛藤(かっとう)を描く。主演は『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』のウィレム・デフォー。共演には『A.I.』のフランシス・オコナー、『ジュラシック・パーク』シリーズのサム・ニールら実力派がそろう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

経験豊富な傭兵(ようへい)で、腕は確かなハンターのマーティン(ウィレム・デフォー)は、バイオテクノロジー企業の依頼で幻の野生動物を発見し、サンプルを採取するためオーストラリアのタスマニアを訪れる。ベースキャンプ代わりの民家で暮らす母子との交流を経て、孤高の人生を歩んできた彼は人間らしい感情を取り戻し、自身の生き方を見つめ直していくが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(c)2011 Porchlight Films Pty Limited, Screen Australia, Screen NSW, Tasmania Development and Resources and Nude Run Pty Limited.
(c)2011 Porchlight Films Pty Limited, Screen Australia, Screen NSW, Tasmania Development and Resources and Nude Run Pty Limited.

「ハンター」ハンターの心の変化や周囲との関係性を言葉に頼ることなく映像で表現

 オーストラリア映画「ハンター」でまず印象に残るのは、省略の効果を意識した表現だ。ある企業の仕事を請け負い、最後のタスマニアタイガーを仕留めようとする主人公マーティン。彼はこれまでどんな人生を歩み、なぜ人との関わりを避けようとするのか。それから、彼がベースキャンプにする民家に母親や姉と暮らすバイク。なぜこの少年はまったく言葉を発しないのか。この映画の世界は、なにもかも説明してしまうのではなく、観客の想像に委ねることで大きく広がっていく。

 マーティンは何らかのスペシャリストではあっても、ハンターとはいえない。あるいは、かつては腕利きのハンターだったことがあるのかもしれないが、いまは違う。彼は人間界と同じように、自然や動物との間に見えない壁を作っている。だから、おそらく独力ではタイガーを見つけ出すことができない。

 そこで重要になるのがバイクの存在だ。マーティンは彼が描く絵を通して、単にタイガーの居場所を突き止めるだけではない。その絵は、行方不明になった少年の父親と自然や動物との関係を示唆してもいる。マーティンは、バイク、もはやこの世にない少年の父親、消えゆくタイガーとの生死を超えた繋がりのなかで、自然との本源的な関係を取り戻していく。そしてハンターとなり、最後のタイガーと真摯に向き合う。

 主人公のそんな変化や目覚めを、言葉に頼ることなく映像で描き出しているところに、この映画の奥深さがある。(大場正明)

映画.com(外部リンク)

2012年1月26日 更新

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