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ジョン・カーター (2012)

JOHN CARTER

監督
アンドリュー・スタントン
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3.24 / 評価:507件

解説

ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロンの作品に構想のヒントをもたらしたエドガー・ライス・バローズの小説「火星」シリーズの最初の作品「火星のプリンセス」を映画化したファンタジー・アドベンチャー大作。『ウォーリー』の監督アンドリュー・スタントンが自身初となる実写映画にチャレンジし、地球から滅亡寸前の惑星“バルスーム”に迷い込んだ主人公の戦いを描く。主人公ジョン・カーターを演じるのは、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のテイラー・キッチュ。ほかに、リン・コリンズとウィレム・デフォーらが共演。最先端の映像技術で再現される、神秘的な宇宙と驚異の冒険から目が離せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1881年のニューヨーク、大富豪のジョン・カーター(テイラー・キッチュ)がこつ然と姿を消す。おいのエドガー・ライス・バローズに託された日記には、未知の惑星“バルスーム”でのジョン・カーターの驚きの体験がつづられていた。それは、全宇宙を支配しようとする“マタイ・シャン”によって滅亡の危機に直面していたバルスームが舞台で……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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「ジョン・カーター」往年の歴史スペクタクル様式で甦らせた正統派英雄冒険物語

 原作は「ターザン」の作者が今から100年前に書いたアドベンチャー小説の元祖的作品。「スター・ウォーズ」のルーカスも「アバター」のキャメロンも影響を受けたと告白済み。そんな古典名作をそのまま映画化したら古臭くしか見えないのだから、それを避けるためにかなりの荒技が必要だ――と、誰もが考える。が、そこで「いや、違う」と別の答を出したのが本作だ。

 本作がとった戦略は、逆に原点に戻り、原作が生み出した<ヒロイック・アドベンチャー>という世界を、かつてそれを効果的に映画化した「ベン・ハー」「クレオパトラ」の<歴史スペクタクル大作>様式で甦らせることだった。物語もデザインも正統派。とくに後半の赤・青・黄金の色彩設計はこの様式の伝統を継承している。本作は、「アーティスト」「ヒューゴの不思議な発明」同様、映画がかつて持っていて、今も持っているはずの魅力の再発見を目指しているのだ。

 もちろん、映像技術は最新の3D。物語の細部も、異星への移動や言語の習得には科学的説明をプラスし、主人公が他国の紛争に介入するのではなく外部からの侵略者と戦う設定にして政治的正しさも配慮するなど、現代の観客用のアレンジもきっちり施されている。が、それは重要ではない。

 「ウォーリー」「ファインディング・ニモ」を経て本作を撮った監督アンドリュー・スタントンは、子供の頃からの原作ファン。彼がこのコンセプトに沿ってジョン・カーターをイメージしたとき、それは彼が子供の頃に思い描いたヒーローと共振したのかもしれない。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2012年4月5日 更新

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