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アーティスト (2011)

THE ARTIST

監督
ミシェル・アザナヴィシウス
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3.92 / 評価:1201件

無声映画風映画

  • kunimi yamaura さん
  • 2016年3月18日 21時48分
  • 閲覧数 1609
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

というのが素直な感想。
無声映画からトーキーへの変遷期を描いた作品ならば、「雨に唄えば」の方が遥かに面白いし、第一、格が違う。

何故か。それは、あの時代を描くからと言って、劇中映画以外まで無声にする必要はないからだ。地の部分は普通に撮ればいいのだ。更に全編モノクロで撮る理由はなんなのか。現代でも態々モノクロで撮影された映画は沢山ある。しかし、大抵はカラーパートも組み込まれている作品が大半だ。何もモノクロオンリーにする必要性は、正直感じられない。

また、無声映画は、別にわざと無声映画にしていた訳ではない。技術、または予算が無かったからだ。それでも、少しでも観客が楽しめるよう、血の滲むような苦労をして、情熱を傾けて、心血注いで製作したのだ。だから地の部分まで無声にされたのでは、その努力が伝わらないばかりか、小馬鹿にしたようにとられても致し方あるまい。

この作品に台詞らしい台詞が音声つきで聞けるのは、ラスト1分位。あんな中途半端に音声入れるなら、最後まで無声で通して欲しかった。


只、押し寄せるトーキーの時代の波に巻き込まれ、無声映画のスターとしての矜持と、もう自分の時代ではない、という二つの感情から魘される夢のシーンに音声が入るのは、中々上手い演出だと私は思った。また、この時代に敢えて無声映画を撮ろうとした挑戦精神や冒険心は素晴らしい。更に、公開されても自分の声は殆ど出ないと知りながらオファーを受けた俳優達に、畏敬の念を抱かずにはいられない。また、犬の利口さ、可愛さ。ダンスシーンの軽快さや音楽の完成度の高さ。それらに対して、☆4つを進呈したいと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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