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英雄の証明 (2011)

CORIOLANUS

監督
レイフ・ファインズ
  • みたいムービー 63
  • みたログ 247

3.28 / 評価:101件

滲み出るフィーリングが圧倒的です!!

  • 憧れのサリー さん
  • 2012年2月29日 19時04分
  • 閲覧数 1178
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

まず最初に、私はシェイクスピアに詳しくないこと、レイフ・ファインズは「ハリー・ポッター」シリーズでしか知らず、過去の色んな作品と比較して今回がどうだった、とか言えないこと、断っておきます。恥ずかしながら、「シンドラーのリスト」すら今のところ観ていないのです。

内容は、自分で観るのが面白いと思うため、ほぼ割愛します。そして、これはバトルアクションに重点を置いてないため、それだけを期待して観に行く人はやめといた方がいいと思います。

最初にマーシアス(ファインズ)がヴォルサイ軍との戦闘で功績を挙げたっきり戦闘シーンは終了。そこからはトコトン、マーシアスや周囲の人間の人物ドラマへとシフト。そして終盤、ハラハラドキドキ、緊迫した状況とはこのことでしょう。私の体内のアドレナリン値はずっと高かったと思い
ます。

本作の撮影は「ハート・ロッカー」のバリー・アクロイドが担当しただけあって、最高のカメラワ
ークでした。基本的に手持ちで、観ているこちらを戦場に引き込む。兵士の緊張、恐怖がカメラから伝わる。戦闘シーンが終わった後、議会でのシーンでテンポを崩さないのは、あの激しいカメラワークあってこそのことでしょう。

編集もすごく素晴らしいもの。短いカット割で戦場の激しさを強調しているのです。これは色んな作品で使われている編集術だと思いますが、なかなか効果的でないものが多いのが現実。それが本作では健闘。前述の議会シーンの臨場感にも一役買っています。

私が1番印象に残ったのは、各人物の感情が胸にずしっと、のしかかってくることです。とくに中盤以降ピークに。コリオレイナス(マーシアスの称号)の母の感情の高ぶり、極まりは異常なもので衝撃的なセリフが口から飛び出していました。ヴァネッサ・レッドグレーブの鬼気迫る形相もあって、これはチンケな映画のアクションよりよっぽど迫力があると思います。
ファインズの怒り、激情は全身から滲み出でていて、スクリーンを通して圧倒された。彼が怒るたびに、私の心拍数は確実に上昇したでしょう。「ハリー・ポッター」でも言えることですが、内にみなぎらせている炎を、全身から放出する才能が素晴らしい人ですね。

男は戦いが欲望。それが全編を通して伝わって来ます。最後、コリオレイナス、オーフィディアス、どちらかの欲望が打ち勝ち、スクリーンが無音になった時、あなたは何を感じるでしょう?当たり前に聞こえるかもしれないけど、わたしは「死」を認識ました。

この作品はメッセージ性はないと思うけど、一つの完璧な世界が出来上がっていると思います。そして、ホントに全人物のフィーリングに圧倒され、引き込まれる。ファインズの初監督作品、絶対に観てください。そして彼の世界に触れてみてください。私は第二作目を大いに期待して待っています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 不思議
  • パニック
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