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SHAME -シェイム- (2011)

SHAME

監督
スティーヴ・マックィーン
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3.18 / 評価:490件

解説

セックス中毒の兄と恋愛依存症の妹を『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマイケル・ファスベンダーと『17歳の肖像』のキャリー・マリガンが演じ、主人公の欲求の奥にひそむ本当の心の闇を暴き出す衝撃的な人間ドラマ。メガホンを取るのは、マイケルを起用した『ハンガー(原題) / Hunger』で頭角を現したスティーヴ・マックィーン。大胆なセックス描写と複雑な人物像に、二人の旬の役者が気鋭の監督と共に挑戦。心をざわつかせる不穏な展開に、思わずくぎ付けになる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ニューヨークに暮らすビジネスマンのブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、プライベートのすべてをセックスに費やしているほどのセックス中毒状態。そんなある日、ブランドンのアパートに妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がりこんでくる。恋愛依存症でリストカット癖のあるシシーとの生活で、二人は激しくぶつかるようになり……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute
(C)2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute

「SHAME シェイム」今度は精神の荒廃を映してみせたマックイーン&ファスベンダーの第2作

 青みをおびた画面に映し出されるマイケル・ファスベンダーは体温が低く、何に対しても熱のない男に見える。彼はニューヨークで働くやり手のサラリーマンである。高級マンションに住み、ハンサムで女性からも人気なプレイボーイ……というには少々セックスにとりつかれている。家に帰るとパソコンの電源を入れ、インターネットでポルノを漁る。バーで女性に声をかけ、帰り道に道端でセックスする。部屋に招くのは売春婦とセックスフレンドだけ。そんな生活を、彼は淡々と続けている。だが、その日常に変化が訪れる。恋人と別れた妹が転がりこんできたのだ。感情をむきだす妹と衝突する中で、彼の中で眠っていた過去が蠢きはじめる……。

 ファスベンダーが演じているのはセックスにとらわれた男だ。彼は同時に誰とも感情的つながりをもてない男である。何人とセックスをしようとも、相手のことを決して知ろうとしない。関係はつねに行きずりのままだ。セックスは快楽ですらない。「アメリカン・サイコ」でクリスチャン・ベールが演じていた男の20年後と言えばいいだろうか。その荒涼たる心象風景を、これが監督2作目になるスティーブ・マックイーンは堂々たる長回しで描きだす。途切れないカットの中で、ファスベンダーと一緒に観客も戸惑い、憔悴してゆく。カンヌ映画祭でカメラ・ドールを得たデビュー作「Hunger」で、ファスベンダーの痩せ衰えていく肉体をとらえたマックイーンは、今度は精神の荒廃を映してみせたのだ。(柳下毅一郎)

映画.com(外部リンク)

2012年3月1日 更新

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