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プロメテウス (2012)

PROMETHEUS

監督
リドリー・スコット
  • みたいムービー 360
  • みたログ 4,045

2.94 / 評価:3181件

創造のための破壊

  • ジャビえもん さん
  • 2021年7月26日 16時29分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

最初に観たときは、「なに、これ」という感想でした。
しかし、不思議なことに、もう一度観たくなり、繰り返し観ているうちに、やみつきになりました。
まさに、天下一品のラーメン、といった感じの映画です。(私にとっては)

まず、映像が綺麗。
冒頭の、この世のものとも思えぬ風景など、「2001年宇宙の旅」の冒頭に匹敵します。
そして、宇宙船、宇宙船内部、異星、異星人の宇宙船と、これでもかと印象に残るシーンが連なります。
映画は活動写真。その一枚一枚の絵の素晴らしさは、重要な要素。リドリー・スコット監督は、そのことをよく心得ています。同じCG映像満載でも、一つも印象に残らない映画も多いのですが、彼の映像は一味違います。

語り口も好感が持てます。
冒頭の謎のシーン。
「創造するために破壊する」という中盤のセリフ。
多くを語ることなく、多くのことを想像させる。
文学的です。

最近の日本の作家。自分が語りたいこと、伝えたいことを全て言葉にしてしまう人が多いように思います。地の文やセリフを読めば、すべてがわかる。それじゃあ、説明文と一緒でしょ。そんなの文学じゃないでしょ。

この「プロメテウス」という映画は、極めて文学的です。
いかようにも解釈できる余地を残す。そんな絶妙な語り口、とても好きです。

物語の味も、深くて濃い。
ロボットは結果がすべて。しかし人間は「なぜ」を求める。
そんなやりとりが映画の終盤に出てきます。

だから、人間は宇宙に出て行こうとするのですね。

しかしながら、現実はどうでしょう。
地球のちょっと外に出ただけなのに、「宇宙に滞在したぜっ」などと得意げになっている。
なんともしょぼい話です。
だからこそ、この「プロメテウス」のような映画、繰り返し観たくなるのです。

一つだけ難点はあります。
防疫について、あまりにお粗末すぎませんかね。
これじゃあ、菅レベルだわ。人類滅亡しちゃうね。

それにしても、「創造のための破壊」というテーマは、重いものですね。
生物はみな、これをすることで進化してきましたし、現代の人類も、無意識にこれをやり続けています。
生物兵器を造ったがゆえに、その生物兵器によって滅亡の危機に晒される。
まるで、このコロナ禍の今の地球、そのものじゃないですか。

詳細評価

物語
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音楽

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