ここから本文です

プロメテウス (2012)

PROMETHEUS

監督
リドリー・スコット
  • みたいムービー 359
  • みたログ 3,939

2.94 / 評価:3089件

解説

『ブレードランナー』『グラディエーター』などのヒット作や名作を数多く手掛けてきた名匠リドリー・スコットが、自身のアイデアをベースに壮大なスケールで放つSF巨編。謎に包まれた人類の起源を解き明かす鍵が残された惑星に降り立った科学者チームに待ち受ける、驚がくの真実と恐怖を活写していく。『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスや『SHAME -シェイム-』のマイケル・ファスベンダーといった実力派俳優が顔をそろえている。予測不能のストーリー展開に加え、作中に登場する惑星の異様な世界観にも圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

人類が長年にわたって追い続けている、人類の起源にまつわる謎。地球で発見された古代遺跡から、その答えがあるかもしれない未知の惑星の存在が浮かび上がる。科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んで問題の惑星へと向かう。惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにして息をのむ。誰も到達できなかった人類誕生の真実を知ろうとチームの面々が探査に没頭する中、思いも寄らない事態が迫ろうとしていた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX

「プロメテウス」閉ざされた未来の3D映像がその閉ざされた空間に見事にマッチする

 70年代の終わり、ハリウッド映画の何かが変わろうとしていた。それまでの映画作りのシステムが行き詰まり、制作側も観客側も「新しい映画」を求めていたのだろう。そこに登場したのが、「エイリアン」「ブレードランナー」といったSF作品だった。リドリー・スコット監督によるそれらは、もはや誰もが夢見ることの出来なくなった未来をその暗さとともに描いたことで、その後のSF作品の語るべきひとつの道を切り開いたのだった。

 それから約30年。フィルムからデジタルへ、2Dから3Dへと映画を支える技術が大きく変わろうとしている今、リドリー・スコットが作り上げたのはやはり決して遠方へと開かれない、閉ざされた未来の姿だった。3D映像がその閉ざされた空間に見事にマッチする。その先無しの行き詰まり感がスクリーンの向こうから飛び出してきて、見ているこちらの身体を包み込むのである。

 物語は21世紀末を時代設定にした惑星探索の顛末なのだが、いくら光速で世界の果てまで行ったところで過去にたどり着くだけだというパラドックスが、酷く陰鬱な空気とともに示される。これ以上行き先無しの未来が奇妙な懐かしさとそれ故の胸の痛みを伴って、語られるのである。何だろうかこの身体の疼きは。生まれる前の記憶を呼び起こされながら宇宙の彼方へと放り出されるような。映画とともにたっぷりと旅をしてたっぷりと疲れた。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2012年8月24日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ