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へんげ (2011)

監督
大畑創
  • みたいムービー 13
  • みたログ 91

2.90 / 評価:39件

私がこの映画を嫌いな理由

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2017年8月3日 17時20分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 人間を食い、薬で眠らせることができるということは、どんなに我々の常識の目で見てグロテスクな外見をしていようと、生物です。「プレデター」と一緒。「血を流すやつなら、殺せる。」 殺せる相手に対処するには、殺す方法を冷静に科学的に考えることです。考えないでキャーキャーいって逃げてるだけのシーンの連続を見ても、「馬鹿だなあ」と思うだけ。

 「プレデター」が秀逸なのは、相手も、シュワちゃんも、ものすごく冷静に理論的に相手に勝つ方法を極限まで考えて戦っているところです。だからこの映画は、「恐怖」は相手の正体が判らないところまでで、最後のシーンは限りなく「かっこいい」。それが、この映画を何度でも見たいと思わせる魅力です。

 ところがこの「へんげ」の方は、人間たちがこの怪物を殺せるほど強い武器を持ち出したら、こんどはいきなり化け物に変化する(生物じゃないことにする)というルール違反をやってる。砲弾が当たったら爆発するということは、物質なわけでしょ。これだけの体積の増加分に相当する物質は、どっからきたの? なぁんていう無粋なことまで否応なしに考えてしまいます(最初っから超自然的な幽霊ならもちろん私もそんな馬鹿なことは考えません)。
 こんなのが正体ならなんでそれまで病院からもらった薬でいとも簡単に眠ってたわけ? と、ガッカリします。

 要するに、無思想・無知性、ただグロテスクなら観客は怖がるだろうという発想しかありません。

 余談ですが、「らい病」という病気も、古代においてはこれとまったく同じ、ただ外見がグロテスクだというだけの理由で、恐れられ、罪や悪魔の産物とまで忌み嫌われました。アルマウェル・ハンセンがそういう偏見を取り除いて病原菌と治療法を特定した今では、「らい病」(ハンセン病)はまったく恐ろしい病気ではなくなりました。
 こういう映画は、「らい病」を再び恐ろしい病気だとして宣伝するのに似た知性の欠如を含んでいます。見ていて腹立たしいです。

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