2012年3月31日公開

ルート・アイリッシュ

ROUTE IRISH

1092012年3月31日公開
ルート・アイリッシュ
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

2003年3月に開戦したイラク戦争後、バグダッド空港と市内のアメリカ軍管理地域グリーンゾーンを結ぶ「ルート・アイリッシュ」は、世界でも最も危険な道路として有名である。イギリス人の民間警備兵ファーガス(マーク・ウォーマック)は報酬を目当てにバグダッドに赴くが、ルート・アイリッシュで親友が命を落としてしまう。当局が発表した死因に不信感を抱いた彼は、真相を暴くために行動を起こすが……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(46件)

絶望的16.7%切ない16.7%悲しい14.2%恐怖10.0%勇敢7.5%

  • 文ちゃん

    1.0

    ケン・ローチ監督の名前だけで見た

    全くの期待外れ。主人公の誘いでイラクに行って テロに巻き込まれて死んだ。それを怒り捲って皆を困らせてるだけ。最後に自殺するが 又逃げる結果になる。何がしたい訳でもなく盛り上がりも無い。単なるB級レベルの作品。

  • dkf********

    3.0

    民間会社が戦争を請負う時代への警鐘

    ケン・ローチが現代における戦争を素材にしており、テロリストとの銃撃戦や爆殺シーンなどの描写がある点は監督の作風の中では異色。ただし、かつての名作「大地と自由」のように戦争そのものを描くのでなく、民間の傭兵派遣会社(そんなものがあることを初めて知った)のいい加減さ、うさん臭さを糾弾することがメッセージの肝であり、そのあたりはさすがに社会派の巨匠ならではの視線といえる。 ただ、制作の源泉となった監督の怒りは理解できるのだが、演出があまりに地味で、せっかく奥の深いテーマが小ぢんまりまとまりすぎている。脚本の出来もイマイチで、少しサスペンス味を加えたラストの展開もそれほど衝撃になっておらず、何もかもが素材の面白さを十分に描き切れていない印象ばかり残った。 眼のつけ所は大いに良かったが、本作はちょっと味付けを間違ったか? イラクのシチュエーションもすべて英国内で撮影しており、現地ロケ特有の生々しさが感じられないのは大きなマイナス。戦闘シーンが見所ではない内容とはいえ、結果としてストーリーの臨場感が薄まっているのは残念で、予算の都合かどうかはしらないが、これは別の場所でもよいから、イスラムのどこかの国でちゃんとロケして欲しかった。 派手なドンパチのある戦争アクションみたいな宣伝のされ方も不運だったが、いっそ同じテーマを別の監督でケレン味のない戦争映画として撮った方が、素材の良さが伝わったかもしれない。 決して悪い作品ではない。ただ、ケン・ローチにはこれより先に観るべき作品があるということだ。

  • 一人旅

    4.0

    資本主義は異国の戦地に紐づくのだ

    ケン・ローチ監督作。 戦地イラクで死んだ親友の死の真相を暴くべく奔走する英国人民間兵の姿を描いたサスペンス。 イギリスの名匠:ケン・ローチが、イラク戦争(2003~2011)における軍事ビジネスを題材に撮り上げた陰謀渦巻くサスペンスの佳作。ケン・ローチと言えば麻薬や貧困、不法移民といった現代欧州が抱える諸問題をテーマに、社会の底辺に生きる人々の日常風景に焦点を当てた作品を好んで撮る社会派の映画作家ですが、本作はそうした作品からは一歩離れて、イラク戦争における軍事ビジネスの実態を現地イラクではなく故郷イギリスに戻った英国人民間兵の視点により暴き出しています。 イラク・バグダッドで民間兵として働いている親友がテロリストの潜む危険道路ルート・アイリッシュ(バグダッド空港と安全区域グリーン・ゾーンを結ぶ約12kmの道路)を走行中に襲撃を受け死亡した事件を発端として、親友の死に不可解な点を認めた民間兵:ファーガスが、親友の死の直前に民間人殺害事件を巡って対立していた残忍な同僚民間兵:ネルソンの身辺を独自調査するが…という“戦死した親友の死の真相を巡るサスペンス”で、戦争を単なる金儲けと考える人間の倫理観の欠如と、遠く離れた異国で起きた一つの事件が場所を変えて連鎖的に新たな暴力を引き起こしてゆく様子をサスペンスフルに描き出しています。 正規軍ではなく“民間兵”という合法的軍事ビジネスには自ずと資本主義的システムが働きます(本作ではM&Aの絡んだお話が…)。日本が50年代の朝鮮戦争で特需景気を迎えたように、いつの時代も戦争は一部の人間にとって金を荒稼ぎする絶好のチャンスでもあるのです。そうした事実を踏まえた上で、ケン・ローチは無実の人々が犠牲にされる戦争の不毛さと、戦争を単なる金儲けのための道具として考える人間の危うさを迫真性を持って白日の下に晒しています。そして主演のマーク・ウォーマックが示す底知れぬ怒りと取返しのつかない悲しみを混在させた熱演に圧倒されるのです。

  • fg9********

    5.0

    WRONG PLACE WRONG TIME

     …あらすじは、解説のとおり。  「ケス」に続いてケン・ローチ監督作品を観る。  「ルート・アイリッシュ」とは、バグダッド空港と米軍管理地域グリーン・ゾーンを結ぶ道路のことを言い、テロの標的に最もなりやすい危険な場所と言われているらしい。  そこで亡くなった親友の真相を、主人公(マーク・ウォーマック)が暴いてゆくという、スリルとサスペンスに溢れたストーリー。  先ずは、戦場兵士派遣会社(民間兵)がこうも大っぴらに存在していることに驚く。  月の報酬が1万ポンド(143万円)だったか、これが安いのか高いのか解からないが、商取引上は十分に商いとして成り立つのだろう。  余談はこれくらいにして、あまり顔なじみの無いの主人公マーク・ウォーマックと亡くなった友人の妻アンドレア・ロウの演技が真に迫っている。  特に、色白で線の細いアンドレア・ロウが怒る時の演技は、素に近く迫力がある。  「WRONG PLACE WRONG TIME」という言葉が、作品中で3回ぐらい使われていたが、これをタイトルにしても良いくらい。  冒頭で、親友の二人が渡航船に乗り、オーストラリアかニュージーランドに一緒に行ってみたいと夢を語り合っていたが、「WRONG PLACE WRONG TIME」という言葉をキーワードにして、それが結末に見事に繋がっていた。  幕引きは、「ケス」同様にして、観る者に余韻を与えず、泣くことも許さない、ただ現実だけを直視したエンディングで、なかなかの力作だった。

  • e_s********

    4.0

    戦争民営化などという言葉が、恐ろしい!

    最もテロリストに狙われやすい危険な道、ルート・アイリッシュ… イギリス人が、イラク戦争に関わるということ… 間接的に関わるとは、どういうことかと言えば、アメリカ兵の警備!という仕事が存在する。 お金のためにやると、割り切って仕事するわけだが、民間人を誤って殺してしまったために、歯車が狂いだす… 政治家たちの、一連の行動には寒気がする どこの国の政治家も、こんな感じなのかもしれない… ファーガスとフランキー… 兄弟同然、一緒に育った間柄… フランキーは、何故、死んだのか… ファーガスは、真相解明に奔走するが、どんどん常軌を逸してくる… 悪い時に、悪い場所にいた・・・ やがて、この言葉の意味が・・・ ケン・ローチ監督の作品は、必ず、三回以上鑑賞する 腑抜けな自分に、喝を入れるにはもってこいだと思っています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ルート・アイリッシュ

原題
ROUTE IRISH

上映時間

製作国
イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン

製作年度

公開日