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ヘルタースケルター
2012年7月14日公開

ヘルタースケルター

R15+1272012年7月14日公開

san********

3.0

秀逸だと思う

多分初見は公開翌年のレンタル。 なんとなくプライムビデオで漁って暇つぶしにでもと久しぶりの鑑賞。 当時は映画の内容なんて二の次で、ヌードで騒がれた沢尻エリカを見る為だけに観た気がする。 あれから自分もそれなりに歳を重ね 今見る今作は違って見えました。 正直言うと蜷川実花の世界観はあまり好きではない。 確かにカットは美しいのだがそれは写真的な美しさであり映像とはまた別の物。 それよりもビビットで少しずれてる倫理観がティムバートンを意識したような芸術を勘違いした何か痛いものを感じるから。 ただ、同監督の『ダイナー』はそれなりに楽しめた。 そう。映像やそのセンセーショナルさが全面に押される作風だが、意外とちゃんと作っている。 今作に関してはダイナーより重くガチガチな転落劇を残酷に描いている。 気付けば見入ってしまい結局ラストまでど集中のありさま。 邦画としては人を選ぶがかなり出来の良い作品だと思った。 ただかなり際どく狭い層を狙っている為 そこにハマる人は少ないかもしれない。 なのでオススメかどうかと聞かれるならば人にはオススメはしないかな。 表面的な蜷川監督の世界観だけみるとそれだけで嫌気がさし観るのをやめる人が多いかもしれない。 ここさえ乗り越えれば良作に変わると思う。 ただ、全てが全て言い訳ではない。 まずキャスト陣の演技はそれなりのまとまりがあり『普通』に観れる。 が、それは水原希子が出て来るまでで終了。 流石に酷すぎる演技。 キャスティング自体リリコを脅かす新星という事でもちろんモデルが選ばれるであろうがこれは流石に頂けない。 それと演技は素晴らしい大森さんだが セリフの言い回しが何とも臭すぎて寒気がする。 肝心の主役沢尻エリカは全て同じ演技。 確かに脱いでセックスシーンまでやりこなすその心意気には一線を画す故に少し残念。 これは作風自体の事なのであまり言いたくないが、やはりルッキズム的思想が強く、役としてでもやはり沢尻エリカの整形前を演じた女の子の事を考えると胸糞が悪くなる演出がてんこ盛りだった。 流石に今の時代じゃ色んな団体から叩かれても仕方ないレベルかもしれない。 ただそれはそれであり 残酷な美形至上主義の表現であり 事実、ある時代のテレビ業界ではこれは普通のことだったのかもしれない。 なのでとやかく言うのも野暮ですね。 僕のように蜷川監督を毛嫌いしてる方にも是非観てもらいたい作品ではあります。 普通に渾身の一本。 沢尻エリカの代表作で間違い無いでしょう。

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