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私が、生きる肌 (2011)

LA PIEL QUE HABITO/THE SKIN I LIVE IN

監督
ペドロ・アルモドバル
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3.70 / 評価:412件

死者の面影に憑りつかれた外科医は…

  • 一人旅 さん
  • 2017年11月21日 18時56分
  • 閲覧数 1545
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ペドロ・アルモドバル監督作。

人工皮膚移植で亡き妻そっくりの人間を作り出すことに没頭する外科医の狂気を描いたサスペンス。

スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督によるサスペンスの佳作で、愛する妻を交通事故で失った形成外科医ロベルが、自宅に監禁している全くの他人に人工皮膚移植を施し亡き妻そっくりの美しい女性に変貌させていく姿を、ロベルと被験者それぞれの視点&過去と現在を織り交ぜながら描き出しています。

サスペンス映画自体がアルモドバルの中では異例ですが、特に本作の場合“外科手術×サスペンス”という異色の設定に目を見張ります。1959年に製作されたフランス映画に『顔のない眼』という作品がありましたが、本作の内容はそれを彷彿とさせます(『顔のない眼』は、事故で顔面を激しく損傷した娘に対し、外科医の父親が誘拐した女の子から剥ぎ取った皮膚を移植する…というホラーじみたサイコ映画の名作)。

物語の設定こそ移植だけに異色ですが、性描写の取り入れ方にはいつものアルモドバルらしさが見られます。グロテスクなエロティシズムはアルモドバルの得意技。ヒロイン、エレナ・アナヤの妖艶な肉体美に釘付けになりますが、物語の後半に“被験者に関する真実”が明らかにされて以降、観客は複雑な気持ちでその完璧な肉体を見つめ直すことになります。ある意味プチどんでん返しとも言える衝撃の展開は予想外のものでしたが、登場人物の風貌を良く観察すれば察しが付くかもしれません。

主演はアルモドバル生まれ、アルモドバル育ちと言っても過言ではないアントニオ・バンデラス。デビュー間もない頃は『セクシリア』(1982)『マタドール<闘牛士>』(1986)『アタメ』(1989)などアルモドバル作品にいくつも出演していましたが、本作は久しぶりの復帰作です。

詳細評価

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