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ワン・デイ 23年のラブストーリー (2011)

ONE DAY

監督
ロネ・シェルフィグ
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3.54 / 評価:1045件

解説

男女の23年にわたる恋と友情を毎年7月15日にスポットを当て、ロンドンとパリを舞台に描くロマンチックなラブ・ロマンス。彼への恋心を胸に秘めているまじめなヒロインを『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイが、彼女の親友で自由奔放な男性を、『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが好演する。監督は、『17歳の肖像』で評価を高めたデンマーク人女性監督ロネ・シェルフィグ。23年もの間に変化していくファッションや音楽、そして感動のラストに魅了される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

エマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)は親友として、23年間一緒に過ごしてきた。愛する気持ちを心に秘めていたエマだったが、ある年の7月15日にデクスターからほかの女性と結婚することを打ち明けられる。そして、何年にもわたる2人の恋の行方を左右する7月15日が訪れる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

「ワン・デイ 23年のラブストーリー」理性では悪態をつきつつも感性は引き込まれるエモーショナルな物語

 時間というものが人生にどんな意味をもたらすか、あらためて考えさせる物語だ。人間が成熟するためにも、恋愛が初期の衝動的なものから互いに築き上げる関係に変化するためにも時間は必要で、だが悲しいかな、我々はそれを永遠に手にできるわけじゃない。

 本作は大学卒業の日からの23年間の男女の絆を、7月15日という限られた1日で描写したスタイルがまずユニークだ。卒業式の日、飲み明かした拍子についベッドを共にしてしまう同級生のエマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)。女性にもてるぼんぼんのデクスターと、ガリ勉タイプで密かに彼に憧れていたエマとのあいだには明らかに温度差があった。だが親友になることを決めたふたりは以後、たとえ住む世界や国が違っても連絡を取り合い、それは徐々にかけがえのない絆となる。

 「幸せになるためのイタリア語講座」や「17歳の肖像」で知られるロネ・シェルフィグ監督の手に掛かると、一見ベタなメロドラマも人生の真理を突いたエモーショナルな物語に昇華される。観ているこちらは、こんな運命的な出会いなどあるものかと理性で悪態を吐きつつも感性は引き込まれ、その緻密なキャラクター描写と情動に流されないストーリーテリングにいつの間にか絡み捕られている。23年間の変化を繊細に演じきったふたりの俳優の熱演と相まって、やがて主題歌を書いたエルビス・コステロのなめらかな歌声が流れて来る頃には、完全に降伏させられているのだ。ついでに言えば、この物語の原作者(デビッド・ニコルズ)が男性だということも注目に値する。ロマンチストなのはもちろん女性ばかりではないということだろう。(佐藤久理子)

映画.com(外部リンク)

2012年6月14日 更新

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