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さあ帰ろう、ペダルをこいで (2008)

SVETAT E GOLYAM I SPASENIE DEBNE OTVSYAKADE

監督
ステファン・コマンダレフ
  • みたいムービー 52
  • みたログ 164

3.82 / 評価:72件

お前の才覚で運命を切り開け

  • aoringo_chowder さん
  • 2014年3月18日 23時23分
  • 閲覧数 857
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

多くの人が書いている通り、爽やかで前向きな気分になる素敵な映画だ。
もっとたくさんの人に見てもらいたい。

ストーリーテリングはとてもうまくできている。過去の物語と現在の物語が並行して進む、という比較的よくあるプロットだが、ほどよいサスペンスに仕上がり、物語に引き込まれていく。
ただ、正直に言うと、すごく演出がうまいわけではない。
ところどころ間延びしたり、とってつけたような感じになったりする。
でも、そういうプリミティヴな感じを力技で乗り越え、引っ張って行くような感覚がある。何か強烈な説得力があるのだ。

共産党政権期の記憶、ヨーロッパの辺境という地理、バルカン・オリエントの風味。
これらは他国では出せない深い陰影となって物語・映像・音楽に奥行きを与えている。
しかし何より、ミキ・マノイロヴィッチの迫力が有無を言わせない力を映画にもたせている。物語の骨格には難しく辛い時代や地域が要素としてあるのだが、このおじいちゃん、とにかく時代的地理的「不運」を気にかけない。そういった意味で、物語から浮き上がっているとも言える。しかし、この物語からすこし飛び出たおじいちゃんが、物語に潜む悲惨さを吹き飛ばし、前へ前へと物語をひっぱっていく。
権力に屈しないとか、不正と闘うとか、運命に抗うとか、そういう物語上の理屈じゃなくて、なんというか、男の生き様とはこういうもんなんだ、という普遍的な美学でひっぱっていくのだ。

本質的に明るいんだ、おじいちゃん。お父さんとお母さんはやや陰気だったような気がする。運を引き寄せるのって、動じない強さと前向きな明るさなのかなあ、とシミジミ思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • スペクタクル
  • 勇敢
  • 知的
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