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シグナル~月曜日のルカ~
2012年6月9日公開

シグナル~月曜日のルカ~

1122012年6月9日公開

cyborg_she_loves

1.0

しらけました

 最初のホノボノとしてるはずのシーンから、嫌~な気持ちがずっと続いてて、なかばぐらいからあとは、見続けるのに苦労しました。レトロな映画館の映像なんかはむしろ好きな印象があるのに、そこで展開される物語がなんでこんなに嫌なんだろう、ってずっと考えながら最後まで見ました。  で、たぶんこういう理由なんだろうな、と思ったこと書いときます。  この三根梓さんの演技を低く評価されてる方がおられますが、これ、演技の問題じゃなくて、演出の問題だと思いますよ。  3年間も映画館から1歩も出られないほどのトラウマに傷ついてる人にしては、なんかやけによく笑うし、なれなれしいし、饒舌だし、まだよく知りもしない他人を気軽に自分の部屋に入れるし、髪形は美容院いきたてみたいに綺麗だし(少なくとも3年間ほったらかしの髪型じゃないわこれ)、この製作者、ほんとにズタズタに傷ついたら人間どうなるかってこと、まるで知らずに映画作っとるなぁ、と私は思いました。  まずここで、私はこの映画、完全に「あーこりゃダメだ」ってなりました。  そこで出てきた高良健吾さんのレイジ。  この人、愛という名の狂気にとりつかれた人、って設定なわけですけど、その割にはなんだか随分とお人よしですよねえ。ひとりで苦しんでるだけで、まわりの人はあんまり傷つけない。  ……いいや、ちがう。  お人よしなのは、レイジじゃなくて、この映画作ってる人だわこれ。上に書いた三根さんの演技見てて、そう確信しました。  他の人が作った映画なら、レイジが恵介(西島隆弘さん)を殺す、っていう展開すら予想されるところですけど、ああ、レイジは恵介にたいした危害は加えないな、と最初の段階で私は確信しました。ルカに「じゃあ殺しなよ」と一言いわれただけで二度と現われなくなるって、おいおい、えらい物分りのいい人だなあ。  あくまで快適にこの映画を見終わってほしい、っていう意図が丸見えです。  要するに、そういう「作り物」感が至る所に丸見えに見えていて、ぜんっぜん共感できないわけです。  それでこういうラストシーンをもってきても、「はいはい、最初からそうなるとわかってましたよー」って感じで、シラけただけでした。

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