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容疑者、ホアキン・フェニックス (2010)

I'M STILL HERE

監督
ケイシー・アフレック
  • みたいムービー 73
  • みたログ 150

3.06 / 評価:88件

やられたっ! 逮捕するぞっ!

  • まあしい さん
  • 2013年2月8日 19時49分
  • 閲覧数 1781
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

ドキュメントの体をした完全、完璧なフィクションです。
しかも、本人たちコメディーとして撮っています。

2008年に突然引退宣言をしたホアキン。
フェニックス家の今までの経緯を知っているからそれは
あり得るかも?なんて半信半疑で信じた。

でも、しばらくしたら彼はハリウッドに戻ってくると思っていました。
結局、戻るもなにも初めから去ってはいなかった。

引退後のラップを歌う姿やアメリカのニュース映像を
youtube で随時見てたけれど、彼は観衆の嘲笑を浴びていた。
なんとも腑に落ちない思いでした。
何かが変! 
なるほどね~。 こういうのもすべて「嘘」だったわけね。 

この映画はあの引退宣言直後から、始まっています。

プライベートをドキュメントしたように撮られているけれど、
ホアキンの姿、話し方、下品な言葉の羅列は冒頭から
演技してるのがわかったし、アドリブで話しているけど、
大まかな台本があることも想像できた。
リアルな部分とフィクションがないまぜで真実のように
思えるけどそうじゃない。
だから「容疑者、ホアキン フェニックス」っていう邦題は珍しく
的を得ていてセンスがいいと思った。確信犯なのです。

監督であるケイシー アフレックとホアキンの私財を投じた
実験的映画でガス ヴァン サントも協力しているようです。

成功後引退して落ちていくハリウッド俳優を揶揄している内容です。
ホアキンは顔中ひげだらけで太ってて怠惰で、有名俳優を
中傷して暴力的で、プライドが高くて、嫉妬深くて、マリファナ
やクスリをやって安いコールガールを抱き、下手なラップを歌う。

そんな元俳優をさも本人のように演じています。


5歳の頃からリヴァーと共にハリウッドのショービズで生き、
兄の成功を超えたホアキン。

映画監督として頭角を現してきたベン アフレックの弟で
「ジェシー・ジェームズの暗殺」ではブラピを食って
アカデミー賞にノミネートされたケイシーアフレック。

ケイシーはホアキンの妹であるサマーと
結婚し、リオ フェニックスという長男をもうけています。

どっぷりハリウッドに浸かっている二人が自虐的
であるにしろこのような映画を作ったのはおもしろいと思う。

自分たちは、こうはならないという自信でしょうか?

あまりにもふざけすぎているので、逆にショービズの厳しさ
の憂さ晴らしのようにも見えるし
二人の自信と不安と葛藤が同時にあるようにも思った。

ハリウッドは映画を創り、虚構を見せ続ける。
この映画もその中のただのひとつ。
だけれど、少しだけ真実も隠れていて、それをみつ
けるのは楽しい。

私が見つけた真実のうちの一つは、男友達がピアノを弾き
バラードを歌ったときおもわずそれに合わせたホアキンの
一瞬の声と姿。

本当の彼はラップなんか歌わない。
こちらの美しいメロディーこそが真実のホアキンなのです。

ホアキン、ケイシー楽しかった?
人生で最初で最後の大博打、満足した?
見るほうは、アメリカンジョークでそんなには笑えなかったけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2度目はないからね!


それにしても、あの汚らしい風体をアカデミー賞会場で
ベン スティラーに真似されたりゴシップ誌で騒がれたりする
なんて、ホアキンって日本で見てるよりアメリカではすごく成功
していて注目されてるんだな~と思った。

だからこそできた映画でもあるのだけど・・・。

復帰第一作が「ザ・マスター」で今年のアカデミー賞の
主演男優賞にノミネートされています。

それほどの実力者なので、本作のホアキンにくれぐれもだまされ
ないように。
コメディー映画らしいので、できれば笑ってあげてほしいです。(笑)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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