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ロラックスおじさんの秘密の種
2012年10月6日公開

ロラックスおじさんの秘密の種

DR. SEUSS' THE LORAX

862012年10月6日公開

mir********

1.0

ネタバレイライラする。

映画開始5分でイライラが止まりません。 私はDr.スースの作品が好きです。 その中でも森のローラックスは特に好きな作品です。 映画化されると聞いたときはとても嬉しかったです。 でも、断然原作アニメ派です。 とても良い作品ゆえに、ショックが大き過ぎました…。 この物語が伝えたい事って、極端に要約すると“自然保護”なんですが。 原作アニメはワンスラーの罪と後悔の回想で作られています。 フサフサの木を見つけたワンスラーが、ローラックスが止めるのも聞かず、利益の為に自然破壊をしてしまう物語。 ワンスラーが企業した会社は大繁盛。 工場も拡大し、親族も呼び、どんどん生産されるベンリード。 しかしそれに伴い木は切り倒され、空気も水も汚れていきます。 最後の木を切った時、生産できなくなったことで親族に見放され、森に住む動物達も消えます。 最後まで止めようとしたローラックスも、遂には去りました。 “君しだい”という言葉を残して。 基本明るいアニメではありません。 しかし、だからこそ伝わるものがあます。 原作アニメを初めて観たとき、1970年代に今の世界を予想し、自然保護の絵本、アニメを出されたことに感動しました。 人間は自然と共存しなければならない。 地球は人間のものじゃないことを再認識させる物語です。 今の時代、明るくて楽しくて笑えないと売れないのはわかるけど、正直鬱陶しいです。 Dr.スースのアニメに歌は付きもので、そこも好きなんですが、今回のミュージカル部分は苦手です。 むしろ、自然を蔑ろにしてお気楽に生きてる町の人を見て、不快感を覚えさせる狙いなら良い演出でした。 そして、特に許せないのがワンスラーが顔出ししていること。 私はワンスラー=現代人の象徴だと感じています。 私は、ワンスラーという登場人物は全ての人にあてはまること、それを客観視して自分の行いを省みる狙いがあると思ってたのですが… 原作アニメ版では顔は出さず、手や足などしか映されませんでした。 しかし映画版ではワンスラー顔出ししてました。 ワンスラーが顔出ししていることで、キャラクターとして固定化され、自分に当てはめることができなくなってると感じます。 そして、ワンスラーが関西弁なのも許せない理由の一つ。 これは映画に文句ではなく、日本語版制作者に文句ですかね。 理由は上と同じ意味で、ワンスラーが万人に当てはまらなくなることです。 作者がワンスラーの顔を映さなかった意味、そして気持ちを、制作者に汲み取る力が無かった事を残念に思います。 新キャラ、ストーリーを追加したことにはあまり文句はないです。 原作アニメのままのストーリーだと、暗い気分で終わってしまうのも確かなので。 建造物のデザインもDr.スースらしいフォルムで嬉しかったです。 原作アニメ版は“君しだい”の所が“もししなければ”になってましたね。 映画の最後に「あなたがもし何もしなければ、世界は変わらない」と言う、Dr.スースの言葉がありました 。 英語訳としては違うのかも知れませんが、本当に“私たちしだい”なんだなと思います。 こちらの映画版が好きな方、ぜひ絵本、原作アニメを見て下さい。

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