ウラジミールとローザ

VLADIMIR ET ROSA

106
ウラジミールとローザ
4.0

/ 7

43%
43%
0%
0%
14%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

知的100.0%

  • bar********

    4.0

    きわめて高度な政治的作品

    ウラジミールとローザ。ジガ・ヴェルトフ集団(ジャン=リュック・ゴダール)制作。 政治的映画です。ですから、この頃のアメリカの右派左派の事情、カウンターカルチャーの概念、アメリカの権威主義についてまとまった明晰な知識がないと、十分に楽しむことができません。 そういった内実を広く観衆に示すというよりかは、極めて強く弾劾する映画になっていますので、たいして勉強になりません。 またこの頃の政治闘争は、個人主義の高まりや、下層階級の権力への意識の芽生え、グローバリズムの成長、大量生産大量消費による人間性の強い要求など、さまざまな背景(個人・社会とも)が極めて複雑に交錯し合った時期ですので、(航空機の配備、音楽プレイヤー・テレビなどの普及、都市化などが一気に浸透した、世界史上なかなか稀な時代ということを考えていただければわかると思います)一概に政治=司法的不正を暴くという態度が、必ずしも正しいかというとそうではないと思います。同じ人間なのですから、急変する時代意識の中でどのように人間がもがいたか、という俯瞰する立場で眺めた方が、より有意義だと思います。この頃のゴダールにそれを求めるのは酷なのはわかっています。ですから、大事なのは、現在どういう立場を取るか、ということだと思います。 政治的問題を論じる際は、きわめて広範かつ深甚な知識と、哲学的考察を備えている必要があると思います。ですから、現代の問題を論じた本を読むだけでも非常に勉強になります。この映画自体は非常に局限的な内容を扱っていますので、初学者が見ても理解できるものではないと考えます。

  • ********

    5.0

    法廷と革命

    1970年。ジガ・ヴェルトフ集団。アメリカの革命運動家の裁判を基に、法廷の理不尽さを描きつつ、同時に、革命的映画の手法を追求する摩訶不思議な映画。革命と女性の関係にも注意深くなっている。 法廷が、権力によってつくられた法の恣意的な運用によっていくらでも抑圧的に働くものだということをユーモアたっぷりに描いており、それはとてもわかりやすい。それを映画でなければできない方法で映画的に描こうとするのだが、その映像化されたシーンも、他の映画に比べて例外的に説明的でわかりやすい。珍しい。画面の意味を丁寧に解説してさえいる。集団制作のたまものか。 反復しながらずれること。マネしながらどもること。団結しながら複数であること。革命の映画=映画の革命というJLGの意図がよくわかる。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
ウラジミールとローザ

原題
VLADIMIR ET ROSA

上映時間

製作国
フランス/西ドイツ

製作年度

公開日
-

ジャンル