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ウラジミールとローザ

ウラジミールとローザ

VLADIMIR ET ROSA

106

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5.0

法廷と革命

1970年。ジガ・ヴェルトフ集団。アメリカの革命運動家の裁判を基に、法廷の理不尽さを描きつつ、同時に、革命的映画の手法を追求する摩訶不思議な映画。革命と女性の関係にも注意深くなっている。 法廷が、権力によってつくられた法の恣意的な運用によっていくらでも抑圧的に働くものだということをユーモアたっぷりに描いており、それはとてもわかりやすい。それを映画でなければできない方法で映画的に描こうとするのだが、その映像化されたシーンも、他の映画に比べて例外的に説明的でわかりやすい。珍しい。画面の意味を丁寧に解説してさえいる。集団制作のたまものか。 反復しながらずれること。マネしながらどもること。団結しながら複数であること。革命の映画=映画の革命というJLGの意図がよくわかる。

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