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トータル・リコール (2012)

TOTAL RECALL

監督
レン・ワイズマン
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  • みたログ 2,438

3.03 / 評価:1,321件

前作から毒抜きをしたシリアス版

  • mas***** さん
  • 2012年8月14日 16時24分
  • 閲覧数 146
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画のオリジナル、90年版の「トータル・リコール」は僕の最も好きな映画の一本。
ポール・バーホーヴェン監督&主演アーノルド・シュワルツェネッガー&音楽ジュリー・ゴールドスミスの3人の作った未曾有の大傑作はSF映画史に燦然と輝く(と僕は勝手に思っているんだけどね)

あの大傑作をリメイクとは、怪しからん! 絶対に観に行ってやるもんかと思っていたが、やはり映画ファンたるもの、批判するならちゃんと見てからと考え直し、観ることにしたよ。


ストーリー的には90年のオリジナル版とほぼ同じなのだが、やはり前作からの20年間のCG技術の進歩はさすが、未来都市の表現や、派手なアクションシーンはお見事。

今回のコロニーは、火星ではなく、どこかブレード・ランナーを思わせる和洋中ごった煮の多層構造の無国籍都市。色々な国のネオンサインが輝くこの造形は中々見ごたえあった。

そして、明らかに前作よりパワーアップしているのが、鬼嫁ケイト・ベッキンセールの執拗に元夫を付け狙う超絶アクション。この鬼嫁はオリジナルではシャロン・ストーンが演じていたが、今回はその10倍くらい活躍しているね。さすが監督の実の妻だけあって出番が多いのかな?

随所にオリジナル版へのオマージュが観てとれるのも特徴。現実と夢との見分け方が、前回の「汗」から今回は「涙」になってたり、前作の忘れられない名シーンでの小太りおばちゃんが登場したり、また3つの乳房を持つ娼婦もちゃんと登場するのはさすが。

ただ、オリジナル版を何とも魅力ある傑作たらしめた、バーホーヴェン独特の悪趣味映像とブラックユーモアは今回は殆どなし。まあ、悪趣味映像ではバーホーヴェンにかなうわけがないので、あえてシリアス路線に軌道修正したのはむしろ正解だろう。

そして、オリジナルでのジェリー・ゴールドスミスの素晴らしいテーマ音楽は、今回は至って地味な音楽に変わっており、これは完敗。

20年間のCG技術の進歩が感じられるが、僕としては、あの悪趣味とブラックユーモアがごった煮になった、魅力的なオリジナル版にはやはり及ぶべくもないかなと思った次第


でも、このリメイクが失敗だったとは言えない。同じストーリーでも、やはり演出によって大幅に変わるもんだね。その辺は確かに比較して観ると面白かったよ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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